バディファイト小説「託された想い 神撃!!アルティメット・ガルガンチュア・パニッシャー!!」

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前回→https://akahebi.hatenablog.com/entry/2020/02/25/205539

「託された想い 神撃!!アルティメット・ガルガンチュア・パニッシャー!!」


友牙と計のファイトはそれぞれの1ターン目を終え、再び友牙のターンを迎えていた。
「いくぜ、オレのターン。」
そう言うと友牙は腰からヘッドフォンを取り出し頭に装着した。
「ドロー、チャージ&ドロー。キャスト、《ドラゴニック・エクスチェンジ》。ゲージ1プラスした後、オレのゲージと手札を1枚入れ換える。」
友牙は自分の5枚のゲージを見た。
(ッ!?これは…。)
「どうした未門 友牙。 早く選びたまえ。」
「…オレは、このカードを手札に加える。」
友牙は1枚のカードを手札に加えた。
「キャスト、《ドラゴッド・サンシャイン》。ドロップのガルガとガルバードを手札に戻す。」
【友牙ライフ・13→12】
「もう一度、ライトにガルガをコール。」
「我が剣、友牙の為であれば何度でも振るおうぞ。」
「《覚醒神竜 ガルバード》をレフトにコール。」
「今度は、ミーがガルガ様と一緒に戦うバード。」
友牙はモンスターを揃え、攻撃の準備を整えた。
「《アルティメット・ガルガ》の『G・BOOST 極』発動。これでオレはもう1度ガルガたちをパワーアップできる。」
「フッ、君がいくらモンスターを並べようがボクのバディを倒すことなんて出来はしない。」
「確かに会長のバディは強い。でも、突破する方法がない訳じゃない!」
「何?」
「さっきの父さんのファイトがオレにヒントをくれた。キャスト、《ガル・E・ダッシャー》。タイムルーラー・ドラゴンを能力を無効にして破壊する。」
友牙の手から放たれた魔法がタイムルーラードラゴンを貫く。
「無駄だァ!未門 友牙!ボクにはこれがある。クロック-Ⅲ、発動。復活せよ。タイムルーラー・ドラゴン!!」
再びタイムルーラーが友牙たちの行く手を阻む。
「でもこれで、もうタイムルーラー・ドラゴンが復活することは無くなったぜ。いくぜ会長。『G-BOOST 心』の効果で1ドロー。」
「ならボクは、タイムルーラーの能力発動。ガルライト・レイピアをデッキの下へ。」
イムルーラーから放たれた攻撃を受け、友牙は武器を失った。
「更にキャスト、《クロノス・ぺリオ》。タイムルーラー・ドラゴンのソウル1枚とゲージ1を使い、君のモンスターたちの動きを封じる。」
「クッ!動けぬ…。」
「ミーも全然動けないバード。」
「まだだ。キャスト、《ガル・カモン》! オレはレフトに《覚醒神竜 ガルキャット》をコール。」
「ミーの代わりに頑張るバード。」
ガルバードがそう言うとレフトから姿を消し、新たにガルキャットが姿を現した。
「任せろキャット。バードたちの分までボクが頑張るキャット!」
「ガルキャットでセンターのタイムルーラーにアタックだ。」
「やってやるキャット!」
「ガルキャットの能力。攻撃した時、オレのライフをプラス1して会長に1ダメージだ。」
「クッ!」
【友牙ライフ・12→13】
【計ライフ・10→9】
「ボクの攻撃を喰らえキャット!」
ガルキャットの渾身の一撃がタイムルーラーにダメージを与える。
「余の『ソウルガード』。」
それでもタイムルーラーは倒れないしかし、
「ガルキャットの貫通と効果ダメージだ。」
【友牙ライフ・13→14】
【計ライフ・9→5】
「ガルキャット、2回攻撃だ。能力発動。」
【友牙ライフ・14→15】
【計ライフ・5→4】
ガルキャットはもう1度タイムルーラーに飛びかかった。
「チクチクと鬱陶しい!キャスト、《クロノス・アミナ》。攻撃を無効にし、ボクのフラッグが反刻した回数分ボクのライフを回復する。」
「弾かれたキャット~。」
「効果ダメージ!」
「クッ!」
【友牙・15→16】
【計ライフ・4→7→6】
「ガルキャット、3回攻撃。」
「3度目の正直だキャット!」
「能力発動。」
「クッ!」
【友牙・16→17】
【計ライフ・6→5】
「君たちの攻撃はボクには届かない。キャスト《クロノス・シン・ブロックエンド》。アタックフェイズを強制終了だ!」
「…オレのターンは以上。」

「…フ、フフフ、ハッハハハハーーーーッ!! 未門 友牙。君もボクには届かなかった。ついにこの世界をリセットし、ボクの『完全な世界』が実現する。」
「オレたちはまだ負けてない。ファイトが続く限り、オレたちは諦めない。」
「無駄な足掻きだね。」
そんな計にガルガが問う。
「神宮時 計よ。おぬしは、何故そこまで執拗にこの世界を消そうとする。」
その問いに計はしばらく沈黙した。
「答えよ!」
「それはね。」
そしてその問いに計は答え始めた。
「『ボクが敗北しない完全な世界』を創るためだよ。」
「何ッ?」
「ボクはね。昔から負けたことがなかった。全てにおいてボクは完全であり、それは未来永劫続くはずだった。でもね、ボクの人生において唯一の敗北があった。それが…」
その続きを友牙が答える。
「…バディファイト。」
「そう。何てことのないファイト、勝つことが必然、ボクが勝つべきファイトだった。しかし、その時ボクはほんの少しだけ油断していた。たったそれだけで、ボクはそのファイトに負けた。そして、その1回の敗北のせいで! ボクは人生を狂わされた!」
計は大きく取り乱した。計は一呼吸を置き、再び語り始める。
「だからね。全部無かったことにするんだよ。そうすればボクは完全なボクに戻ることが出来る。そうすれば…」
その言葉に友牙が言葉を返す。
「ファイトをすれば負けることもある。でも、その後は何で負けたか考えて努力する。そうすれば次のファイトはきっと勝てる。」
「…君も同じようなことを言うんだね。」
「えっ?」
「お喋りは終わりだ。これで全てを終わらせる。ゴッドクロックの能力発動!降臨せよ!《新なる時の支配者 ジ・エンドルーラー・ドラゴン》」
イムルーラーとゴッドクロックが1つとなり世界を破壊する禍々しい竜神が姿を現した。

ターンが計に移る。
「ボクのターン。ドロー、チャージ&ドロー。キャスト《クロノス・アルメーデ》。デッキの上から3枚を見て1枚を手札に加え、残りはゲージへ、更にライフも回復。」
【計ライフ・5→7】
計が友牙に問う。
「君の考えが手に取るように分かるよ。これが狙いだろ? 未門 友牙。」
「何のことだ?」
「とぼけなくて良いよ。君はさっきのファイトでボクの《オーバーゴッド“0”》の能力を知り、前のターン、ボクに手札を使わせた。」
「…」
「そしてボクに《オーバーゴッド“0”》を使わせず《ジ・エンドルーラー・ドラゴン》のままで戦うようにした。そして、それなら君の手札にある《ドラゴトラップ》で十分に守れる、そう考えた…違うかい?」
計の予測は当たっていた。その時の友牙の手札には確かに《ドラゴトラップ》があった。
「…そうだ。《オーバーゴッド“0”》は強い。でも、その能力には大量の手札とゲージを使う。それが弱点だ。」
友牙は先程の父のファイトを見てそこからオーバーゴッド“0”の対策を考えていた。
「ハハハッ!流石だよ。よく分析して対策している。」
しかし、計は焦るどころか余裕すら見せている。
「…でもね。それじゃまだ足りないんだよ。それを今から見せてあげるよ。」
「どういうことだ!?」
そう言うと計は1枚のカードを掲げる。

「これが世界を0に戻し、世界を創造する神を越えた存在。リターン・トゥ・ゼロ、《オーバーゴッド“0”(レイ)》!!!」

ジ・エンドルーラー・ドラゴンが姿を消し、再びゴッドクロックが計の頭上に出現した。そして、その中央の亀裂から計のバディが姿を現す。
「余は全ての理を越えた存在なり。人間よ、モンスターよ、世界よ、全て余に従え。」

「出てきたぞ、友牙。」
「大丈夫だ、ガルガ。会長の手札は4枚、ゲージも5枚。《オーバーゴッド “0”》の能力は使えない。」
「本当にそうかな…。」
計は自らの手札からもう1枚の《オーバーゴッド“0”》を友牙とガルガに見せた。
「もう1枚の《オーバーゴッド“0”》!?」
「あやつ、何をする気だ。」
「《オーバーゴッド“0”》はもう1枚の自分自身を捨てることでも能力を発動できる。」
「何だってッ!?」
「『永遠の時』発動!」
計のその言葉と共に友牙とガルガの時が止まった。
「残念だったね。未門 友牙。君は素晴らしいファイターだったよ。でも、完全な存在になるボクと《オーバーゴッド“0”》には絶対勝てない。」
友牙は沈黙している。
「君も父親と同じ所に連れていってあげるよ。セルペンティ、ファイターにアタック。能力でガルガをデッキの下へ。」
ガルガは抵抗することも出来ずセルペンティの剣に切り裂かれた。そしてその攻撃は友牙にも襲う。
【友牙ライフ・17→15】
「セルペンティ、2回攻撃。ランゲも続け。」
【友牙ライフ・15→12】
「これで終わりだ。未門 友牙。そしてこの世界も終わらせる。」
オーバーゴッド“0”は友牙に狙いを定め、その両腕に力を込める。
「余に逆らった人間よ。その愚かさを時の彼方で悔やむがいい。」
「やれ!《オーバーゴッド“0”》。この一撃で全てを終わらせる。」
オーバーゴッド“0”は友牙に攻撃を放った。
「リビディング・ザ・タイム!」
オーバーゴッド“0”の一撃が友牙を襲う。
その一撃は時空を歪ませ、周りの建物を崩壊させ、地上に無数の落雷を落とした。

ファイトが終わり、その場を立ち去ろうとする計。
「これでボクらの計画を邪魔する者はいない。過去を変え、『完全な世界』を創…」
「計よ。あれは何だ。」
オーバーゴッド“0”が唐突に計に問う。
「何って、何のこ…ッ!?」
計も同じ方向を見て驚愕する。
そこにはまだファイトステージに立っている友牙の姿だった。
「イテテテ、一体何が起こったんだ?」
状況を把握出来ていない友牙は周りを見渡した。
「…ッ!?これは!?」
友牙の目の前にあったのはオーバーゴッド“0”の攻撃から友牙を守るように存在する傷だらけの《ガルガンチュア・パニッシャー!!》だった。
「このカードは、オレが《ドラゴニック・エクスチェンジ》の時加えた『父さんのカード』…。」
友牙は先程の《ドラゴニック・エクスチェンジ》で父から託されたカード《ガルガンチュア・パニッシャー!!》を手札に加えていた。
「父さんがオレを守ってくれたのか?」
「…未門 牙王が守っただと、そんなことはありえない!! 未門 牙王はボクがこの手で存在ごと消滅させたはずだ!」
「そんなことはない!!」
「ッ!?」
友牙の気迫に計は1歩足を引いた。
「バディファイトで繋がった絆はそう簡単に消せるものじゃない! 父さんはオレを信じて託してくれた。だからオレも自分を信じる。最後まで。」
友牙がそれを口にすると《ガルガンチュア・パニッシャー!!》の傷の内側から新たな大剣が現れ、その姿を変えていった。
「新しいパニッシャー…。これが父さんがオレに託した思い…。」
(行け、友牙。)
「父さん…。」
友牙はそのカードを掲げ、計に放った。

「神撃!アルティメット!ガルガンチュア!パニッシャァァァーーーーー!!!」

その大剣は計の頭上に振り落とされ、その衝撃と爆煙が友牙と計を包む。
しばらくして、煙が晴れ、友牙と計の姿が現れる。
【友牙ライフ・12→1】
【計ライフ・7→2】
両者とも既に疲弊しきっていた。
「ハァ…ハァ。」
「ハァ…まだだ、まだボクのライフは残っている。完全な存在になるボクが負けるはずがない!」
「そうだ。まだファイトは続いてる。オレも最後まで諦めない。」
「次のターンで必ず君を倒す。勝つのはこのボクだ!」
「ここからが本当の勝負だ。会長!」

ターンが友牙に移る。
「オレのターン、ドロー、チャージ&ドロー。キャスト、《ガルカモン》。戻ってこい。ガルドッグ!」
レフトにガルドッグが再び現れる。
「友牙、オレの能力でもう一度ガルガ様を呼ぶドッグ。」
「分かった。手札1枚を捨て、デッキから《アルティメット・ガルガ》を手札に加えゲージ1プラス、そしてガルガをライトにそのままコール。」
3度、友牙のバディであるガルガが現れた。
「友牙よ、先程のターンはよく凌いだ。友牙が掴んだこのチャンス、無駄にはせん。」
「装備、《神竜剣 ガル・ブレード》。」
友牙は全ての手札を使い攻撃の体勢を整えた。
「『G・BOOST 極 』発動!」
「来い!未門 友牙!」
「いくぜ会長。このターンで決めてみせる。『G・BOOST 心』の効果で1ドロー。ガルドッグ、ファイターにアタックだ。」
ガルドッグが計に迫る。
「これで終わりドッグ。」
「まだだ。ボクは手札から《タイムジェネラル トゥボカス》の能力発動。このカードを手札から捨て、ライフをプラス3する。」
【計ライフ・2→5】
「あれは、父さんの必殺技を凌いだカード…。」
「ああ、その通りだ。でもトゥボカスには、もう1つ能力がある。ドロップのこのカードをデッキの下に戻すことで、ボクは、ボクのランゲと君のガルドッグを破壊する。」
「やられたドッグ。」
「今度はオレだ。」
そう言うと友牙は計に向かって駆け出し、計に武器を振るった。
「神竜剣ガルブレード!」
「そんなもの、ボクには通用しない。キャスト、《クロノス・シン・エンドデイ》。攻撃を無効にする。」
「クッ!」
「更に君のガルブレードをデッキに戻す。」
友牙は再び武器を失う。
「ガルブレードが!?」
「そしてボクは効果で1枚ドローだ。」
武器を失った友牙は計の目の前に着地し、計に語りかける。
「へへっ、やっぱり会長とのファイトは面白いぜ。」
「まだそれを言うのか。目障りだ。」
計は腕を降り、そんな友牙を拒絶した。
「オレは絶対に、このファイトで会長にバディファイトの楽しさを思い出させてみせる。」
友牙は後方へステップしてガルガに攻撃の指示を出す。
「ガルガ、ファイターにアタックだ。」
「神宮時 計よ。世界を変えようとも、それは己自身が変わるわけではない。」
ガルガが計に迫る。
「黙れ!ボクは完全な存在となる。キャスト、《ーカストラー》。ゲージとライフを増やし、1枚ドローだ。」
「我に効果ダメージあり。」
【計ライフ5→7→6】
まだ友牙の攻撃は終わらない。
「ガルガ、2回攻撃だ。」
再びガルガは計に剣を振るう。
「そして過去を変えたとしても、それは本当に無かったことにはならぬ。」
「黙れと言っている!キャスト、《クロノス・アミナ》。ライフを回復だ。」
「我の能力。」
【計ライフ・6→11→10】
「ガルガ、3回攻撃!」
「弱き己を受け入れるのだ。そして己自身で未来を切り開くのだ。」
「うるさい!キャスト、《クロノス・アミナ》。」
「クッ、我の能力。」
【計ライフ・10→15→14】
計はライフ2から友牙の攻撃を全て凌ぐだけでなく、ライフを14まで回復させた。
「これでボクは手札を使いきった…。でもこれで君の攻撃できるカードはもうない。今度こそボクの勝ちだ!」
「まだだ。オレたちにはまだこれがある。キャスト、《闘神の鼓動》。デッキの上4枚の中にドラゴッドのモンスターがいれば、コールコストを払ってコールできる。」
デッキのカードが1枚ずつ友牙の元へ向かう。
「この状況、まるでデジャブだね。」
「友牙よ。父にも出来たのだ。お前にも必ず引ける。再び我をコールするのだ。」
「ああ、必ず引いてみせる。」

1枚目《ガル・オラクル》

(違う…。)

2枚目《ドラゴンシールド 神・緑竜の盾》

(違う…。)

3枚目…

「ッ!?」

《アルティメット・ガルガ》

「友牙、よくぞ我を引き当てた!」
ガルガは思わず声を上げる。
しかし、
「ハハハハッ、未門 友牙。よく引き当てたと誉めてあげたいところだが…残念だ。」
「どういうことだ!?」
ガルガが計に問う。
「ガルガ、君たちのゲージをよく見たまえ。」
「ッ!?」
ガルガは驚愕した。
友牙とガルガに残されたゲージはあと1枚しか残されていなかったからだ。
《アルティメット・ガルガ》のコールコストはゲージ3、つまり今の状況ではコールできないカードだった。
「始めから無駄な事だったんだよ。君たちのデッキにゲージ1でコール出来るドラゴッドはいない。そして、このファイトはボクの勝利で幕を閉じる。」
計にそう告げられたガルガは思わず下を向く。
(またしても、我と友牙は届かなかったというのか。)
「まだだ!ガルガ!」
友牙はガルガに叫んだ。
「友牙?」
「終わらせない。オレたちの世界を。それにまだ、会長はオレとのファイトを『楽しい』って言っていない。」
ガルガの顔に笑みが零れる。
「まだそんなことを言っているのか。君たちに勝ち目はない。」
「余の理想は実現する。人間、お前たちの勝利する可能性は皆無。」
ガルガは立ち上がり友牙に答える。
「そうであったな友牙。我らは…」
「オレたちは…」
「「諦めない!!」」

(今まで出会ってきたファイター、スバル、マサト、アレク、ランマ、そして父さん。みんな…力を貸してくれ。)
友牙は自分のデッキに手を添えカードを引いた。


4枚目…


静寂。


友牙は自らの引いたカードを見た。

そして、友牙は微笑んだ。

「会長、これがオレたちの答えだ。ライトにコール!」
友牙が引いたカードは…

「オレのバディ、ガルガンチュア・ドラゴン!!!」

その声と共にガルガは姿を変えていった。
「我が剣の前に、敵は無し!!」
「《ガルガンチュア・ドラゴン》だとッ!?」
「友牙よ。この姿で闘うのは、随分久しく感じるな。」
「オレもガルガのその姿をまた見れて嬉しいぜ。」
目の前で起こったことを理解できない計。
「会長、このガルガは俺が初めてガルガと…バディファイトと出会った時の姿なんだ。」
「初めて…バディファイトと?」
「だから、会長にも思い出して欲しい。 初めてバディファイトした時の思い出を!! 楽しかった時の思い出を!!」
「ッ!?」

ーーーーーーーーーーーー

『なるほどね。ルールは大体分かったよ。』
『お、流石だな計。覚えるのが早くて助かるぜ。』
『じゃあ早速ファイトしようよ。』
『いいぜ。じゃあ始めの掛け声はさっき教えたやつな。』
『うん。』
『じゃあ、始めるぜ。せ~の…』

『『バディーファイッ!オープン・ザ・フラッグ!』』

ーーーーーーーーーーーー

そうか…ボクはバディファイトが…
「ガルガでファイターにアタックだ。そして効果ダメージ!」
「クッ!」
【計ライフ・14→9】
「ガルガ、もう1度ファイターにアタックだ!」
「我に、2回攻撃あり!!」
「グハッ!」
【計ライフ・9→4】
「認めん…認めんぞ。ガルガンチュア・ドラゴン!」
オーバーゴッド“0”が声を上げる。
「余の計画は絶対なり。余はこの世界を正しく導き『完全な世界』を創造する。そして正しき未来を創り出す。」
それにガルガは答える。
「未来とは皆平等だ。そして、己の間違いを認められぬ者に輝かしき未来はない!」
「黙れッ!!ガルガンチュア・ドラゴン!!」
オーバーゴッド“0”から放たれた複数の波動がガルガを襲う。しかし、ガルガはその攻撃をかわし、ファイトステージ中を駆け回る。
そして、オーバーゴッド“0”に迫り懐へ潜り込んだ。
「なめるなッ!」
オーバーゴッド“0”は至近距離で攻撃を放ち、ガルガを迎え撃つ。
「…ッ! 奴はどこだ!?」
オーバーゴッド“0”はガルガを見失う。
「我はここだ!」
オーバーゴッド“0”の遥か頭上にガルガは飛び上がっていた。
「行け、ガルガ! オーバーゴッド“0”にアタックだ。」
「我に、3回攻撃あり!!」
頭上のガルガは急降下し、オーバーゴッド“0”に迫る。
「おのれ…おのれェーーー!!」
「さらばだ。『時の神』よ。」
ガルガの刃がオーバーゴッド“0”を貫く。
「余は…余の行いは、間違っていと言うのかー!」
そう言い残すとオーバーゴッド“0”の姿は弾け、姿を消した。
【計ライフ・4→0】

ファイトステージにしばらくの沈黙が訪れる。
「オレたち…、会長に勝ったのか…?」
友牙は自分に問うかのようにそう呟いた。そして、自分の勝利を再認識し、
「やったぜ、ガルガ! オレたちの勝ちだ!!」
「友牙、我らの勝利だ。」
友牙はその喜びのあまりに飛び上がった。
「ウィナー、オレ!」
そして、空の暗雲は消えていき、崩壊したはずの建物が修復しを始めていた。
「うむ。どうやら、我らが勝利したことによりオーバーゴッド“0”が歪ませていた時間が修復に向かっているようだ。」
「そうだ!父さんはッ!?」
友牙が振り返るとそこには姿を取り戻しつつある父の姿があった。友牙とガルガはすぐに牙王に駆け寄った。
「うむ、案ずることはない。どうやら気を失っているだけのようだ。」
「父さんが無事に戻ってきて良かった。」
父の無事を確認し友牙は再び計の方を見た。
「友牙よ、父は我が見ておく。行ってやるのだ。」
「ありがとうガルガ。」
友牙はガルガにそう言うと計の方へ向かった。

計は友牙に敗北し床に倒れていた。
「ボクは、また負けたのか…。」
計は、自分が負けたファイトを振り返っていた。そこに友牙が駆け寄る。
「会長ーー!」
その声を聞き計は起き上がる。
「未門 友牙、ボクは…。」
友牙は計に手を差し伸べる。
「会長、オレ、今のファイトスゲー楽しかった。またオレ、会長とファイトがしたい!」
友牙は満面の笑みでそう言った。
計は、そんな様子の友牙を見て目を丸くする。
「クククッ、ハハハハハー!!」
計は唐突に笑い出した。しかしその笑い声は今までとはどこか違っていた。
「君はずっとそればかりだね。ボクの…完敗だ。でも何故だろう。以前ボクが負けた時とは何かが違う感じがする。」
「それは、会長がファイトを楽しんでたってことじゃないか?」
「このボクが?ファイトを楽しんでいた…。フフッ、そうかもしれないね。」
そう言うと計は、友牙が差し出した手を掴んで立ち上がった。
「君とのファイトは『楽しかった』。ボクも、また君とバディファイトがしたい。今ならそう思える気がする。」
「会長、次も負けないからな。」
「その『会長』と言うのも、もう終わりだね。時期にバディポリスがここに駆けつけてくるだろう。ボクが連行されれば、ボクはここの理事長でも生徒会長でもなくなりこのワールドバディアカデミアも閉校となる。」
「じゃあ、これからは計先輩だ。」
「え?」
「会長じゃ無くなったとしても、オレの中で先輩であることに変わりはない。だから計先輩だ。」
「…君はほんとにまっすぐだね。だからこそ、ボクも救われた気がする。友牙くん、またボクとバディファイトをしよう。でも、『次は』ボクが勝つ。」
「ああ、約束だぜ。計先輩。」
友牙と計は互いに再戦を約束し互いの手を強く握った。

ーーーーーーーーーーーー

友牙くんとのファイトの後、バディポリスがすぐにボクたちの元へ駆け付けた。ボクのバディのタイムルーラー・ドラゴンは、イリーガルモンスターとしてバディポリスに拘束されバディポリス本部へ連行された。
ボク自身も、事情聴取を行う為バディポリス本部へ向かう車の中だ。その車はバディポリスの長官自らが運転していた。
「君に、会わせたい人がいる。」
龍炎寺さんは突如ボクにそう告げた。
「どういうことですか? ボクは今、事情聴取に向かっているんですよね?」
「それは、みんなの前で僕が君を連れて行く為の建前さ。」
「生憎ですが龍炎寺さん、今のボクにわざわざ会ってくれるような人なんていませんよ。」
そうだ。ボクは先程まで、この世界を滅ぼそうとしていた人間だ。そんなボクに会ってくれるような人なんて…
「ほんとにそうかな?」
龍炎寺さんはそう言うと、ボクに1枚の冊子を渡してきた。
「なんですか?…これは、学校のパンフレット?」
「会わせたい人は今その学校にいる。」
「こんな学校にボクに会ってくれる人がいるようにはとは思えませんね。」
「…4ページ目の右上の写真、よく見ると良い。」
ボクは龍炎寺さんの言う通りに、その写真を見た。そして、ボクはその写真を見て驚いた。
「ッ!?」
「彼は今、この学校で生徒会長をやっているらしい。君と同じようにね。」
その写真にはボクにとって懐かしくも思える姿が写っていた。
「僕もね。君ぐらいの頃に悩んでいたことがあった。君と同じく世界を変えてしまいたいと思うぐらいにね。でも僕にも君と同じく間違った道から戻してくれた友達がいた。そして僕は、自分の弱さを受け入れ前に進むことができた。だからね計くん、君にも…」
龍炎寺さんはボクの方を見て、そこで言葉を止めた。
ボクの握るパンフレットは濡れていた。
この時、ボクはやっと思い出せた。
そうだ。ボクは『僕が負けない完全な世界』を創りたかった訳じゃない。ただボクは、彼に謝りたかった。ただそれだけだったんだ。
「君にはやり直す時間がある。違うかい?」
ボクは腕で自分の顔を押さえた。
「…はい。…ありがとう、ございます。」
ボクの中で、止まっていた時間が再び時間を刻み出す音が聞こえる。そんな気がした。

ーーーーーーーーーーーー

玄関の前で友牙と牙王は別れの挨拶をしていた。
「父さん、もう行っちゃうのかよ。」
「そんなこと言うなって友牙。またすぐに帰ってるから。」
そういうと牙王は友牙の頭を撫でた。
友牙はポケットからカードを1枚取り出した。
「これ、父さんのカードだから返すよ。」
「いや、それは次に会う時まで友牙が預かっててくれ。」
「でも…。」
「お守りだとでも思っててくれ。」
そういうと牙王は友牙に微笑んだ。
「…分かったよ。このカードはそれまで預かってる。」
そう言うと友牙はカードをしまった。
「オレ、次に父さんと会う時までにもっと強くなる。」
友牙は牙王に拳を突き出す。
「お、それは楽しみだぜ。じゃあ、俺はもっと強くならねぇとなあ。」
牙王も拳を出し、友牙の拳に合わせる。
「友牙、次会ったときはまたバディファイトだぜ。」
「うん、約束だ。父さん。」
2人は再戦を約束した。
「牙王ちゃ~ん、そんなことしてて飛行機の時間は大丈夫なの~?」
そんな2人に水を刺すようにパル子が声をかける。
「やっべ、もうこんな時間じゃねぇか! そういうことだから友牙またな~~!」
そう言うと牙王は急いで家を後にして空港へ向かった。
「あはは、父さんは相変わらずだなぁ。」
「友牙、あなたも学校でしょ。」
「やっべ、そうだった! 母さん、ハルは?」
「友牙と違ってもうとっくに出掛けたわよ。」
「急がないと遅刻だ。母さん行ってきま~す。」
「あの父親にしてこの子ありね。」
友牙を見送りながらそう思うパル子だった。

その日の放課後。
友牙はファイトステージにいた。
「本日のショップ大会の決勝戦の対戦カードは初等部6年未門友牙と同じく初等部6年アレクサンドル・アンク!実況は私、奈々菜イオンでお送りします!」
「友牙よ、オレは今日こそお前に勝ってみせるぞ!」
「いいぜ、アレク。お前が相手なら不足なしだぜ。」
「2人共、ドラゴッドの使い手。素晴らしいファイトが期待できます! それでは2人共、準備は良いですかー?」
イオンがファイト開始の準備を進める。
「では、皆さんの掛け声と共に始めちゃいたいと思います!ではいきますよー。せーの…」

「「バディーファイッ!オープン・ザ・フラッグ!」」

「いくぜ、ガルガ!」



あとがき

こんにちは赤蛇で最後まで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
初めての小説でしたが全3話の最後まで書いてとても楽しかったです。

ファイト中盤のオーバーゴッド0とパニッシャーでお互いライフが1と2になる展開で接戦って感じにしました。
アルティメットガルガンチュアパニッシャーフィニッシュも良いんですけどファイトの最後があっけない感じになりそうだったのでちゃんと最後まで戦うようにしました。
そしてファイトの最後ですがやっぱりテンプレですが初期切り札で決めるのはカードゲームの最終回の流れとしては良いですよね(笑)
過去を否定する計に対してあえて最初のガルガで戦うことで過去と向き合う大切さを表現しました。

ファイト後の計とタスクの会話のシーンは書いてる途中でタスクと計似てるなあと思ったので急遽入れました。
2人とも大人っぽいのに考え方がどこか幼い感じがありますよね。

牙王と友牙のシーンの友牙が出したカードは分かると思いますが「ガルガンチュアパニッシャー」ですね。
牙王はあえて受け取らずまたもう1度会おうと言う意味で友牙に預けて出発しました。
「次に会うときまで預けておく」は人生で言ってみたい台詞トップ10に入りそうですね(笑)

長くなりましたが神バディファイト小説は以上となります。
2回目になりますが最後まで読んで頂きありがとうございます。(圧倒的感謝)
書いていて楽しかったのでもしかしたらまた書くかもしれないし書かないかもしれません。(どっちやねん)
まあ気が向いたらまた書くかもしれないのでまた読んで頂けると嬉しいです。
その時は、もしかしたらバディファイトかもしれないしバディファイト以外かもしれません。
それではこの辺で終わろうと思います。


ではまた次のブログで


原作 フューチャーカード バディファイト

https://fc-buddyfight.com

バディファイト小説 「世界をかけた闘い 未門 友牙vs神宮時 計」

f:id:akahebi:20200225141713p:plain

前回→ https://akahebi.hatenablog.com/entry/2020/02/18/133327

「世界をかけた闘い 未門 友牙vs神宮時 計」

放課後の誰もいない図書室。
ボクがこの学園で1番好きな場所だ。誰も邪魔されない静かなボクだけの世界。ここで毎日本を読むのがボクの日課だ。
「さて、今日はこの棚の本にしてみようか。え~と、…ん?『時間改変による平行世界の創造』。なかなか面白そうなタイトルだね。よし、今日はこの本を読んでみるとしよう。」
ボクはその本を手に取り、いつも使っている窓際に最も近い席に座った。
早速読んでみようと、表紙に手をかけたその時だった。ボクの静かな世界は終わりを迎えた。
赤髪の少年が図書室の中に入ってきた。
「よう!計!やっぱりここにいた!」
「シン、何度言えば分かるんだ。ここは図書室だ。静かにしたまえ。」
彼の名は、黒野 シン。初等部に入ってからの付き合いで何かとボクによく絡んでくる。あと、うるさい。
「えー、別に良いじゃん。オレと計しかいないんだしー。てかいつも本ばっか読んでるけど、面白いかそれ?」
「何を言うんだシン。本は人類が誇るべき英知の結晶さ。過去の人物たちが今のボクらに残した記録だからね。過去を知れば今を知れる。今を知れば未来も知れるんだよ。」
「はいはい、出ましたよ計さんの本の虫。」
彼の言動はいつもボクのペースを狂わせる。柄にもなく熱く語ってしまった。
「ところで今日は何の用だい?」
「おっと、そうだった。計、お前に良いもの見せてやるよ。」
そういうとシンはポケットから1枚の白いカードのような物を取り出し、ボクに差し出した。
「何だいこれは? バディ…ファイト?」
「これ、今オレのクラスで流行ってて、クラスの奴らみんなやってるんだぜ。計も一緒にやろうぜ。」
どうやら、新しいゲームをボクに薦める為に来たらしい。バディファイト、名前だけは聞いたことがある。世界中で多くの人が夢中になっているカードゲームだ。
「悪いけどボクはやめておくよ。それより早くこの本を読まないと…。」
ボクはそう言うとシンは何か閃いたようにニヤりと笑い、ボクに背を向けた。
「まあそうだよなー。『万能の神』って言われてる計さんにも、出来ないことの1つや2つぐらいあるよなー。」
分かりやすい挑発だ。そんなことでボクがやる気になるとでも思っているのか。
「分かりましたよ。じゃあオレはクラスの奴らとファイトしてく…」
「ちょっと待つんだシン。」
シンはこちらに振り返った。
「ボクを誰だと思っている。『勉強』、『スポーツ』、そして『遊び』に関してもボクの辞書に不可能の文字はない。『バディファイト』、やってやろうじゃないか。」
つい、シンに乗せられてしまった。そんなボクを見るシンの顔は「してやった」と言うような顔をしていた。
「そうと決まれば早速ファイトしようぜ。」
「望む所だ。」
シンはボクの正面の席に座り、ボクと向き合った。
「シン、君に1つ聞きたいんだが。」
「いいぜ、計。あーだけど手加減してくれとか情けないことは言ってくれるなよ。」
「いや、そうではなくてね…。」
「なんだよ。勿体ぶらずに早く言えよ。」
「…これ、どうやって遊ぶんだい?」

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ワールドバディアカデミア ファイトステージ

そこには2人の少年たちが過去、現在、そして未来をかけ、対峙していた。

「神を極めし無敵のドラゴン、ここに降臨! ルミナイズ、アルティメット・神ドラ!」

「真実の時が終わりを告げ、ここに永遠が完成する。時よ止まれ。ルミナイズ、ジ・エンド・ゼロ!」

「「バディーファイッ!オープン・ザ・フラッグ!」」


「ドラゴンワールド!」

「ゴッドクロック!」

計の頭上に巨大な時計が出現する。

「アルティメット・ガルガ!」

その声と共に友牙のバディ、ガルガが出現する。
「友牙よ。この闘い、必ず我ら力で勝利を掴むぞ。」
「頼むぜ。ガルガ!」

「時の神 タイムルーラー・ドラゴン!」

牙王の時同様、計のバディはファイトが始まっても姿を現さない。

「オレの先攻だ。ドロー、チャージ&ドロー。キャスト、《ガルガンチュア・エヴォリューション》。デッキから『G・BOOST』を持つモンスターを3枚選びシャッフル。会長、1枚選んでくれ。」
「では、そのカードだ。」
計が選んだカードが友牙の手札に加わり、残りの《ガルガンチュア・ナイト・ドラゴン》と《ガルガンチュア・ブレイドケンタウルス》がドロップゾーンに送られる。
「《覚醒神竜 ガルドッグ》をレフトにコール。」
「俺も友牙とガルガ様と一緒に戦うドッグ。友牙、俺の能力でガルガ様を呼ぶドッグ。」
「ありがと、ガルドッグ。能力発動。オレは手札の《ガルガンチュア・スラッシュ・ワイバーン》を捨て、デッキから《アルティメット・ガルガ》を手札に加えゲージ1プラス。」
ガルドッグの遠吠えが主を呼ぶ。
「オレは、《アルティメット・ガルガ》をライトにバディコール!」
【友牙ライフ・10→11】
「我は『究極の神』。鍛えられた我が剣、受けるが良い。」
「装備、《神竜光剣 ガルライト・レイピア》。」
【友牙ライフ・11→10】
「そして『G・BOOST 極』、発動!《アルティメット・ガルガ》はドロップの『心』『技』『体』の能力を得ることができる。これでオレの場のカード全ては、攻撃力プラス100万5千、打撃力プラス2、貫通と3回攻撃を得て、バトルの度、オレのライフをプラス1して、会長にダメージ1を与える。いくぜ、『G・BOOST心』の効果で1ドロー。 」
友牙はガルガに攻撃の指示を出す。
「ガルガ、ファイターにアタックだ。」
「心得た!」
ガルガは自らの剣を構え、計に迫る。
「その攻撃はボクには届かない。クロック-Ⅱ、発動。」
その声と共にガルガの動きが止まる。
「まだだぜ。『心』の能力でオレのライフをプラス1して、会長にダメージ1だ。」
【友牙ライフ・10→11】
【計ライフ・10→9】
「クッ!」
「オレのターンは以上。」

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ボクは、休日シンに連れられ、とある場所に来ていた。
「オレ、今日は計とどうしてもこの場所に来たかったんだ!」
シンに連れてこられたのは、バディファイトの商品を取り扱っているカードショップだった。
「計、今日はここでショップ大会あるんだけどお前も当然出るよな?」
ショップ大会、バディファイトをする子供たちが集まり、優勝者を決めるイベントらしい。
「ショップ大会か。初めてだが…出てみるのも悪くないだろう。シンは、ここのショップ大会に出たことはあるのかい?」
「オレはここのショップ大会には数え切れないぐらい出てるぜ!まあ、だいたい初戦負けなんだけどなぁ。は、はは…」
シン曰く、ここのショップは他のショップより人が多く集まる分、レベルもそれだけ他より高いらしい。
「まあ、計なら大丈夫だよな。なんたって、バディファイト教えた日から『1度だって負けてないんだからさ』。」
「お世辞はよしてくれ。シンの教え方が上手かっただけさ。」
ボクは昔から何でも飲み込みが早かった。だから今まで敗北と言う敗北を経験したことがなかった。
「じゃあ早速、大会のエントリーしようぜ。」
「そうだね。」
「そうだ計、この大会が終わったあと話したいことがあるけどいいか?」
「それは構わないが、今ここではダメなのかい?」
「今はダメなんだ。大会終わった後で必ず話すからさ。とりあえず今は大会楽しもうぜ。」
シンは何か隠している様だったが、今は気にしないことにした。それに、大会が終われば分かることだ。
それよりもボクは胸の奥に何とも言えない高揚感を覚えていた。
そうして、ボクたちは大会のエントリーに向かった。

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ターンが計に移る。
「ボクのターン。ドロー、チャージ&ドロー。ボクは完全な存在となる。それを邪魔する者は、誰であろうと許さない。クロック-Ⅰ、発動。デッキの上3枚から新たなカードを1枚手札に加える。更に、レフトに《タイムスカウト ランゲをコール、ライトに《タイムジェネラル セルペンティ》をコール。ランゲの能力で2枚ドロー。そして…」
「友牙よ、来るぞ。」
ガルガに言われ、友牙は身構える。
「これが、ボクのバディにして新たな世界を創造する神、センターにバディコール!《時の神タイムルーラー・ドラゴン》!」
【計ライフ・9→10】
暗雲から純白の竜神が姿を現す。
「余は一にして全。人間よ、余の前に立つことを愚かと知れ。」
「いくぞ、未門 友牙。」
「ガルガ、センターに移動だ!」
ガルガが友牙を守るようにセンターに移動した。
「友牙に攻撃したければ、まずは我を倒すのだな!」
「ならそうさせて貰うとするよ。セルペンティ、ガルガにアタックだ。」
セルペンティがガルガに迫る。
「セルペンティの能力発動。ボクのフラッグが2回以上反刻していれば相手のモンスターを1枚デッキの下へ。当然戻すのはガルガだ。」
セルペンティの剣にガルガが切り裂かれる。
「何のこれしき…。『ソウルガード』!」
「そしてこれがセルペンティの攻撃だ。」
セルペンティの2度目の剣がガルガを貫く。
「ぐぬゥ、まだ倒れる訳にはいかん。『ソウルガード』だ!」
「流石にしつこいね。タイムルーラー、ガルガにアタックだ。」
イムルーラーが迫り、ガルガがそれを迎え撃つ。タイムルーラーが振り落とした杖をガルガは自らの剣で受け止める。
「ガルガンチュア・ドラゴンよ。世界は再生を望んでいる。この世界は失敗し、今尚、破滅に向かっている。余に従い、この世界を再構築するのだ。」
「フッ、タイムルーラー・ドラゴンよ。それは出来ぬ相談だ。」
「何故だ?」
「この世界は今この時を生きている皆の物だ。我ら神々であってもそれを奪うことは決して許されることではない。そして、この我にも今この世界で守らなければならぬ者がいる。」
そう言い、ガルガは友牙の方を見た。
「その者の為にもこのファイト、我は…我らは決して負けるわけにはいかんのだ!」
「そうか残念だ。…ならばこの世界と共に消えるがいい。」
イムルーラーはガルガの剣を弾き、距離を取った。
そして、その杖からガルガに向けて攻撃を放った。
その攻撃を受けたガルガは破壊されてしまう。
「ぐぁぁ!!」
「ガルガ!」
「よしタイムルーラー、そのままファイターにアタックだ。」
イムルーラーはそのまま杖から友牙に攻撃を放った。
「キャスト、《ドラゴンシールド 神・青竜の盾》。攻撃を無効にしてゲージを3プラスだ。」
「チッ。セルペンティ、ファイターにアタックだ。能力でガルドッグをデッキに戻す。」
セルペンティがガルドッグに剣を振り下ろす。
「友牙、後は頼むドッグ!」
「ああ、任せてくれガルドッグ!」
そして狙いを友牙に移し友牙に斬りかかった。
「キャスト、《ドラゴンシールド 神・緑竜の盾》。」
【友牙ライフ・11→14】
「行け、ランゲ。」
「クッ!」
【友牙ライフ・14→13】 
「これでボクのターンは終了だ。次は君のターン…だが君にボクのタイムルーラーは倒せはしない。」
「…」
「どうした? 未門 友牙。何か言ったらどうだ。」
「……ハ…ハハ、ハハハハハッ!!」
友牙が突然笑い出し、それを見た計は大きく動揺した。
「な、何故笑っている!?何がおかしい!?」
「ハハハ、だってそうだろ会長。こんなに面白いファイトしてるのに笑わずにいるなんて無理だって。」
「面白い…だと…。」
「ああ、こんな凄いファイターとこんなに面白いファイトができる。だからバディファイトは楽しんだ。だから会長、オレも次のターン、会長の全力にオレも全力で答えるぜ。」
「楽しい…だと、ふざけるな!! バディファイトは互いの優劣を決める手段でしかない。勝利以外に価値はない。ましてや、楽しさなど…そんなものは必要ない!」
「そんなことはないぜ会長!バディファイトは楽しいゲームなんだ。それをオレたちが見せてやる。いくぜ、オレのターン!」

ーーーーーーーーーーーー

ボクは今、初めて出場したショップ大会の決勝の舞台にいた。
「計ー!このターンが勝負だぞー!」
一緒に参加したはずのシンはあっけなく初戦敗退し、2回戦からずっとボクの応援をしてくれている。
「分かってるよシン、必ずこのターン凌ぎきってみせるよ。」
そしてボクの対戦相手はボクと同じぐらいの年の少年だった。そして今その少年の攻撃がボクに迫っている。
「いけ。センターに貫通攻撃だ。」
「クッ!」
【計ライフ・5→3】
「これでトドメだ。ファイターにアタック!」
彼のモンスターがボクに迫る。
しかし、ボクの手札には《ドラゴンシールド 青竜の盾》と《ドラゴンシールド 緑竜の盾》がありこの攻撃は十分守れる。その時、ボクは別のことを考えていた。
(彼に攻撃できるカードはもうない。この攻撃を防いで、次のボクのターンで攻撃を仕掛ければボクは勝てる。しかし、警戒しなければならないのは彼の必殺技だ。)
そう思い、ボクは彼のゲージの枚数を確認した。
(彼のゲージは0枚。彼がこの後、必殺技を使える可能性はかなり低い。ならば次のボクのターンを見越して、ライフを増やす緑竜の盾でなく、ここは…)
「キャスト、《ドラゴンシールド 青竜の盾》。ゲージ1プラスします。」
その瞬間ファイトステージの外から大きな歓声が上がった。
「流石、計だぜ!本当に凌ぎきりやがった。」
シンのその声を聞き、ボクは自分の勝利を確信していた。
その時だった。
「キャスト、この魔法でゲージ2プラスだ。」
「何、ここでゲージを増やした!?」
確かにボクは『必殺技』の警戒をしていた。しかし、そればかりに器を取られていたボクは『対抗魔法』の警戒を怠っていた。
「ファイナルフェイズ、キャスト、この必殺技で3ダメージだ!」
「うわぁぁ!!」
【計ライフ・3→0】
そしてその日ボクは、バディファイトで初めて、いや…人生で初めて敗北と言うものを味わった。

ファイトが終わり、ボクはファイトステージを後にした。出口にはボクを待ってくれているシンの姿があった。
「惜しかったな。あそこでまさか必殺技があるとはな~。」
惜しかった?違う。あれはボクのミスだ。
「でも計もすげぇよな!直前で青竜の盾で防いだ時、オレ思わず叫んじゃったもん。」
違う。あそこでボクが使うべきは緑竜の盾だった。そうすれば、そうすればボクは勝っていた。
「今回は負けちゃったけど次はきっと勝て…
「うるさいな!何も知らない癖に!勝手なことを言うなよ!!」
ボクの声に反応し、周りの人たちがボクたちの方を見た。
「計…ごめん。オレ、そんなつもりじゃ…。」
ボクはその空間に耐えられなくなり思わずシンを置いてボクは逃げ出してしまった。
「おい、待てよ。計!」

次の日、ボクは学校の図書室で机に座りながらシンのことを考えていた。
(昨日はシンに酷いことを言ってしまったな。ボク自身のミスなのにその苛立ちを彼にぶつけてしまった。シンが今日ここに来た時ちゃんと謝ろう。)
しかし、いくら待ってもその日シンが図書室に現れることはなかった。
(今日は来るのが遅いな。昨日のことをシンも気にしているんだな。ここはやはり、ボクから謝りに行くべきか。)
そう思い、ボクは図書室から出てシンの教室に向かった。

シンの教室に着くと、教室にはまだ何人かの生徒が残っていた。しかし、そこにシンの姿はなかった。
「失礼します。誰かシンがどこにいるか知らないかな? ちょっと伝えたいことがあるんだけど。」
ボクがそういうと生徒たちは不思議そうに顔を見合せていた。そして1人がその問いに答えた。
「シンなら転校したって、今日の朝、うちの先生が言ってたよ。」
「えっ?」
他の生徒も続くように答えた。
「なんか親の仕事の都合で急に引っ越すことになったんだって。お別れ会も出来なくて残念だってみんな言ってたよ。」
思わぬ返答に思考が追い付かなくなる。
「…そうか、変なことを聞いたね…。ありがとう。」
そう言い残してボクは教室を後にした。
(そうか、あの時ボクに話したいことがあるってこのことだったのか…。それなのにボクは…ボクは…!)
ボクはボクの中から出てくる感情に押し潰されそうだった。
(ボクがあの時、負けなければ…シンと喧嘩することもなかった。ボクが負けなければ…!)
その時だった。どこからかボクを呼ぶ声が聞こえた。
「人間、お前の望みは何だ?」
「誰だ?」
「余の問いに答えよ。」
ボクは何者かに呼ばれ、その声がする方へ無我夢中で走り出していた。
「人間、お前の望みは何だ。」
「ボクの望み…。」

その声に導かれるまま走っていると、ボクはいつの間にか学園を飛び出し、とある橋の上に立っていた。
「ハァ…ハァ、君はいったい誰なんだ。姿を現せ!」
その瞬間ボクの目の前が光に包まれた。そしてその中からボクのその言葉に答えるように声の主は姿を現した。
その姿は今までボクが見たこともないような…そう、まるで天使のような翼を持つ巨大な竜だった。
「君は、バディモンスター…なのか?」
その問いに竜は答えた。
「余の名は、『時の神 タイムルーラー・ドラゴン』。この不完全な世界を正しく導く存在なり。」
「世界を…正しく…導く。」
「人間。余は、余のバディとなり共にこの世界を『リセット』させ『完全な世界』を創造するバディを探している。」
「『リセット』って、まさか時間を巻き戻そうって訳じゃないだろうね。」
ボクは冗談だろうと笑いながらそう言った。
しかしその時、今まで気づかなかった異変に気づいた。飛んでるはずの鳥も、橋の下を流れているはずの川も不自然に動きを止めている。
「やっと気づいたか人間。今、余とお前以外の全ての物の時は静止している。余は『時の神』。万物の時間を司る存在なり。」
ああ…そうか、このモンスターが言っていることは冗談なんかじゃない。このモンスターにはそれだけの力がある。
「君の『リセット』と言うのは、過去を変え、君が望む『完全な世界』を創り出す。そう言うことだろ?」
「理解が早いな人間。そして、お前は余に選ばれた。余のバディとなり、余と共に『完全な世界』を創造するのだ。余の力を持ってすれば、未来を知ることも、この時を永遠にすることも、間違った歴史を修正することも可能だ。人間、もう一度お前に問う。」
ならボクは、このモンスターとバディとなる。そうすれば…
「人間、お前の望みは何だ?」
ボクは…
「ボクは、『ボクが敗北しない完全な世界』を創る。この時間、この世界を0に戻す。」
「…面白い答えだ人間。では今より余はお前のバディとなろう。」
「交渉成立だね。あとその『人間』ってやつ。止めて貰えないかな。ボクには『神宮時 計』ってちゃんとした名前があるんだ。バディになるなら名前で呼んで貰わないとね。」
「余に命令するか、ますます面白い。では計。計と余は今よりバディとなる。」
「ボクこそよろしく。タイムルーラー・ドラゴン。」
そう言ってボクの手がタイムルーラー・ドラゴンに触れた途端、タイムルーラー・ドラゴンはカードとなってしまった。それと同時にボクら以外の止まっていた時間が進み出した。
「早速だけど、ボクは何をすれば良いのかな。」
「計、ワールドバディアカデミアを設立しろ。」
「何だいそれは?それも君の未来視の力なのかい?」
「余の力を高める為、世界各地から優秀なバディモンスターとファイターを集め、学園を設立しろ。余の見た未来ではそうなっている。」
「そうか、分かったよ。」
そして、ボクは新たな道を歩み始めた。もう『2度』と…いや、『1度』も失敗しない為に。
「では始めようか。ボクたちの『完全な世界』の創造を!」


続く



あとがき

こんにちは赤蛇です。
最後まで読んで頂きありがとうございますm(_ _)m

今回は以前書いた牙王vs計の続きとなってます。内容としては半分以上計の過去について触れてます。
だいたい今から3~4年前、計が初等部だった頃をイメージして書いてます。
そしてその過去を僕が書くに至って必要だった存在があります。それが、

黒野シンです

今回の小説は、僕自身が考えたキャラクターを登場させました。
原作にいないキャラをわざわざ登場させたことには理由があって、「神バディファイト」という作品は主に『友達』を題材にした作品です。なので『神宮寺 計』というキャラクターを掘り下げる為にどうしても親友というポジションのキャラが必要でした。
でも、そのお陰で計が何故そこまで1度の敗北に固執するのかがうまく書けたかなと思います。
(ちなみに、彼の名前は計の使う魔法カード「クロノス・シン~」からもじったものです。)

そして今回の1番のポイントは、計のミスである青竜と緑竜の選択ですね。
僕も、バディファイトを初期からやっているのでこういった選択のミスで負けたことも何度もあります。自分の予想外の展開で敗北してしまう。そういったことも含んでのバディファイトの面白さかも知れませんね。
友牙も計にそれを伝えるために頑張ってます。

そして、次の話で友牙と計のファイトが決着します。最後までどんな決着になるか分からない…そんなファイトにしようと思います。
そしてファイトが終わり、『神宮時 計』は何を思うのか…そういった所にも注目して貰えると嬉しいです。

ではまた次のブログで


原作 フューチャーカード バディファイト

https://fc-buddyfight.com/

バディファイト小説「伝説のファイター参戦!? 未門 牙王vs神宮時 計」

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「伝説のファイター参戦!? 未門 牙王vs神宮時 計」

崩れゆく超東驚。
その中心であるワールドバディアカデミアのファイトステージで1人、神宮時 計はその景色を見ながら喜びに震えていた。
「いよいよだ。ボクの求めた完璧な世界が生まれる。ボクが…ボクだけが支配する世界が!」

しかしそこに1人、ファイトステージに入ってくる者がいた。
「会長!」
「やはり君か…、未門 友牙。」
「オレたちの町が、学園が、みんなが消えている。これ全部、会長がやったことなのか!?」
「ああ、全てボクのバディであるタイムルーラー・ドラゴンの力を使いやったことだ。この間違った世界をリセットする為にね。」
「こんなことはもうやめるんだ!」
「君もボクの計画を妨げようという訳かい?なら良いだろう。このボクが直接ファイトで消し去ってあげるよ。」

「そのファイト、待って貰うぜ!」

その声の方へ友牙、計、2人とも思わず振り向く。
「父さんッ!?」
「未門 牙王だとッ!?」
そこには、友牙の父である未門 牙王が立っていた。
牙王はファイトステージに入るとそのまま真っ直ぐ友牙の元に向かった。
「父さんがどうしてここに?」
「タスク先ぱ…長官にここに神宮時 計がいるって教えて貰ったんだ。それに友牙、お前もここに向かってるってこともな。」
「そっか!タスク長官も無事なんだな良かった。」
「ではあなたが、未門 友牙の代わりにボクとファイトをしようと言うんですね?」
「ああ、そうだ!オレが友牙の代わりにお前とファイトする。そして、勝ってこの世界の崩壊を止める。」
「父さん…。」
不安を隠せない友牙。
何故なら神宮時 計の強さは以前敗北した友牙が1番分かってるからだ。
それを察してか牙王も友牙に声をかける。
「心配するな友牙。お前の父ちゃんがつえーってことはお前が1番分かってるだろ。」
「…うん! オレ、父さんが勝つって信じてる。」
「話は終わりましたか? ではファイトを始めましょう。」
友牙とガルガはファイトステージの外へ、牙王と計はファイトステージのそれぞれの位置に着き、デッキを取りだし、ルミナイズした。

「炎で闇を焼き尽くし、光で誰かの心を照らす。ルミナイズ、太陽番長!」

「真実の時が終わりを告げ、ここに永遠が完成する。時よ止まれ。ルミナイズ、ジ・エンド・ゼロ!」

「「バディーファイッ!オープン・ザ・フラッグ!」」


「ドラゴンワールド!」

「ゴッドクロック!」

計の頭上に巨大な時計が出現する。

雷帝竜 バールバッツ!」
その声と同時に牙王のバディが出現する。
「フン! アイツらに最強のバディが誰かってことをオレたちが教えてやるぜッ!」

「時の神 タイムルーラー・ドラゴン!」
しかし、計のバディの姿は現れる様子はない。
まるで時が満ちるのを待つかのようだ。

「俺の先攻だ。ドロー、チャージ&ドロー。センターに《雷導師 イナズマック》をコール、ライトにバディコール、俺の最強バディ、《雷帝竜バールバッツ》!」
【牙王ライフ・10→11】
「オレ様がお前をぶっ飛ばしてやるゥ!」
「バッツ、ファイターにアタックだ。」
バッツの攻撃が計に迫る。
しかし、
「クロック-Ⅱ、発動! 静止しろバールバッツ!」
バッツの時だけが止まったかのように全く動かない。
「ボクをぶっ飛ばすんじゃなかったんですか?」
「クソゥ!!」
「だけど、イナズマックの効果でゲージは増やしたぜ。俺はこれでターン終了だ。」

ターンが計に移る。
「ボクのターン。ドロー、チャージ&ドロー、クロック-Ⅰを発動。手札1枚をデッキの下に、そしてデッキの上から3枚を見て1枚を加える。…ハハハッ、やはりボクは完璧だね。」
計は自分の手札を見ながらそう言った。
「《タイムスカウト ランゲ》をレフト、《タイムジェネラル ツァイト・ベルグ》をライトにコール。ランゲの能力でカードを2枚ドロー。キャスト、《クロノス・リヒトムーヴメント》更に2枚ドロー、そして…」
「牙王、来るぞ。奴のバディが!」
「これが、ボクのバディにして新たな世界を創造する神、センターにバディコール!《時の神タイムルーラー・ドラゴン》!」
【計ライフ・10→11】
崩壊が進む暗い空からその姿を現した。
まるでその姿は天使のような純白の竜神だった。
「余は一にして全。人間よ、余の前に立つことを愚かと知れ。」
「さあ、どっからでもかかって来い!」
ベルグ、センターにアタックだ。」
ベルグの剣にイナズマックが貫かれ破壊される。
「続けてファイターにアタックだ。」
【牙王ライフ・11→8】
「ランゲも続け!」
「くっ!」
【牙王ライフ・8→6】
「タイムルーラー、ファイターにアタックだ」
「無力を知れ。人間。」
「うわァ!!」
【牙王ライフ・6→3】
「タイムルーラーには2回攻撃があります。もう1度ファイターにアタックだ。」
「キャスト、《ドラゴンシールド 雷竜の盾》! 効果で1ドローだ。」
「ボクは、これでターンエンドです。」

ターンが牙王に移る。
「さあ!こっから本番だぜ!」
牙王は先程のターンよりも更に力を強くカードを引く。運命を引き寄せるように。
「ドロー、チャージ&ドロー!」
「どんなカードを引こうがボクには勝てない!それがまだ分からないですか!?」
「うるさァい!牙王はいつだって困難を打ち破って来た!今日のこの瞬間も変わらねぇ!お前をぶっ倒してそれを証明してやるゥ!」
「そうだなバッツ。見せてやろうぜ。俺たちバディの絆の強さって奴を!」
「ッ!」
そして牙王は1枚のカードを掲げる。
「俺の最強バディここに降臨!《雷帝竜 バールバッツ》を《雷帝覇王 バールバッツ・ドラグロイヤー》に進化だ!!!」
バッツは激しい光に包まれその光に思わず計は顔を隠す。
そして光が消え、そこには白い鎧を纏ったバッツがいた。計は、その力が自らのバディであるタイムルーラーにも匹敵すると察した。
「これが伝説のファイターの力なのかッ。」
「牙王ゥ、このファイト当然『アイツら』の出番もあるんだろ?」
「ああ、当然だぜ。装備、《竜牙雷帝剣 バル×バンカー》。キャスト、《ドラゴニック・チャージ“プラス”》。ゲージ5プラスするぜ。更に《雷帝の伝令》を設置。」
【牙王ライフ・3→1】
牙王は準備を整え『2体目』のバディを呼び出す。
「待たせたな。レフトにコール《超武装天竜 ドラムバンカー・ドラゴン》!」
「どうやらオイラの力が必要みたいだな牙王。」
「頼むぜドラム。」
「オイラのドリルでセンターに風穴を空ける。そういうことだろバッツの大将。」
「へっ、分かってんじゃねぇかドラム。」
「《雷帝覇王 バールバッツ・ドラグロイヤー》!大!逆!天!!」
「大逆天だとッ!?」
雷帝覇王 バールバッツ・ドラグロイヤーの大逆天は、手札1枚を捨てることでデッキから雷帝軍のモンスターをコールし、俺のカード全てファイト中攻撃力+1万、打撃力+1する。来てくれ! センターにコール《雷帝太陽竜 バルドラゴン》。」
そう牙王が叫ぶと牙王の『3体目』のバディが現れた。
「バル頑張る!牙王、ドラム、バッツとまた一緒に戦えてバルとっても嬉しいバル!」
「俺も嬉しいぜバル。俺たち全員で、タイムルーラー・ドラゴンを倒すぞ。」

その光景をステージの外から見ていた友牙はその思いをガルガに語っていた。
「スゴいな父さん。あんなスゴいモンスターたちとバディを組んでたんだな。」
「それは違うぞ友牙。お前の父は優れたモンスターたちとバディを組んだのではない。」
「どういうことだガルガ?」
「そもそも元から優れたバディなど存在しない。バディとは互いに助け合い、認め合い、成長し、そうしたものが優れたバディになれるのだ。」
「そうだなガルガ。オレたちも父さんたちみたいになれるかな。」
「我と友牙ならなれるきっとなれるだろう。その為にも今は、お前は父の勇姿を見届けなければな。」

『3体のバディ』を揃えた牙王が攻撃の体勢に入る。
だが、
「あまり調子に乗らないで下さいよ。未門 牙王!! タイムルーラーの能力発動。相手の場のカード1枚を能力を無効にし、デッキの下へ戻す。目障りなバールバッツにはここで退場して頂きましょう。」
計がそう宣言するとタイムルーラーが自身の杖をバッツに向け、狙いを定める。
「哀れな覇王よ。余の前から消えるが良い。」
「そうはさせねぇぜ。俺は《雷帝の伝令》の能力を発動。バッツが場を離れる代わりにこのカードをドロップに送り、バッツを場に残す。」
イムルーラーの杖から放たれた攻撃を《雷帝の伝令》が防ぐ。
「助かったぜ。牙王ゥ!」
牙王がバディたちに攻撃の指示を出す。
「バッツ、センターにアタックだ!」
「今度こそぶっ飛ばしてやるゥ!」
バッツの剣がタイムルーラーに迫る。
だが、その剣はタイムルーラーの目の前で止まった。
「ボクはベルグの能力を発動。ゲージ1を払い、バールバッツの攻撃を強制終了させる。」
「頼むぜバル。タイムルーラーにアタックだ。」
「任せろバル。」
「何度やっても無駄ですよ。ベルグの能力でバルドラゴンの攻撃を強制終了です。」
バルの剣もタイムルーラーには届かない。
「バルの能力を発動。戻ってこい。バル!」
「分かったバル。」
牙王はバルの効果を使いバルを手札に戻した。
そして自身のセンターを空ける。
「これで分かったでしょう。あなたたちでは、ボクのタイムルーラー・ドラゴンに傷1つ付けることは出来ない。」
「そいつはどうかな?」
牙王、ドラム、バッツは連携攻撃の体勢に入る。
「《超武装天竜 ドラムバンカー・ドラゴン》!逆!天!!」
「ッ!今度は逆天か!?」
「俺と連携攻撃する時ゲージ1を払えば、ドラムの打撃力は2プラスされ、その攻撃力は∞(むげん)となる。ドラム! バッツ! 行くぞ!」
牙王、ドラム、バッツがタイムルーラーに迫る。
「だがボクには、《クロノス・シン・ブロックエンド》がある。これでアタックフェイズを強制終りょ…
「させねぇぜ。ドラムの逆天はこのアタック中相手の対抗を封じる。更にドラムはバトル相手の能力を無効にする!」
「何ッ!?」
「言ったはずだぜ。俺たち全員で倒すって!」
バッツがタイムルーラーに剣で斬りかかり、タイムルーラーは杖でそれを受け止める。
「哀れな覇王よ。抗うことが無意味と何故分からぬ。」
「ゴチャゴチャうるせえィ!時計野郎!大人しくくたばりやがれェ!」
バッツがタイムルーラーを抑えこむ。
「今だァ!牙王ゥ、ドラムゥ!」
牙王とドラムがバッツの背後から飛び出す。
「尚も余に抗うか。」
「竜牙雷帝剣 バル×バンカーァァァ!」
「ドリル・ラム・バンカーァァァ!」
牙王たちの攻撃がタイムルーラーを貫いた。遂に計のバディ、タイムルーラー・ドラゴンの破壊に成功する。
そして、
「「貫通だ!!」」
ドラムとバッツの貫通ダメージが計を襲う。
「うわァァァ!」
【計ライフ・11→2】
「バッツ、ファイターにアタックだ。」
「キャスト、《クロノス・シン・ブロックエンド》。アタックフェイズを強制終了させる。これであなたの攻撃も終わりですよ。未門 牙王。」
「まだだぜ。俺たちにはまだこれがある。キャスト、《バッツ×リンク》。デッキの上から3枚を見て1枚を手札に加え、残りはゲージに置き、ライフ1プラスできる。」
【牙王ライフ・1→2】
山札カードが1枚ずつ牙王の元へ向かう。

1枚目《補給員 ペンタ》

(違う。このカードじゃない)

2枚目《世界を繋ぐ壱の鍵 ドラゴウーノ》

(このカードを使えば確かに次のターン、神宮時 計の攻撃を凌ぐことができる。でも、今の俺に必要なのは『負けない方法』じゃない。『勝つ方法』だ!)

3枚目のカードが牙王の元に向かう。

「オイラたちのバディは常識を打ち破る人間だ。」
「牙王なら絶対奇跡を起こせるバル!」
「引けェ!牙王ゥ!!」


3枚目…。

ファイトステージ全体に緊張が走る。

「ッ!」

そのカードを見た牙王に迷いは無かった。
「ファイナルフェイズ!!」
「まさか本当に引き当てたと言うのか!?」
「キャスト!」
牙王のその声と共に、巨大な剣が自身の鎖を破り、ファイトステージに出現する。

「必殺!ガルガンチュア!パニッシャァァァーーーー!!!」

その大剣は計の頭上に振り落とされ、その衝撃と爆煙がファイトステージ全体に広がる。
しかし、その衝撃はファイトステージの外にいる友牙たちも例外ではなかった。
「友牙。しっかり我に捕まるのだ。」
「すげぇ衝撃。これが父さんのガルガンチュア・パニッシャーの威力…。とんでもないパワーを感じる。」
「まさか、我のパニッシャーの後継者がここまでの実力とは…。」

巨大な剣が消え、少しずつ煙も晴れていく。
「これで会長のライフは0。父さんの勝ちだ。」
父の勝利に喜ぶ友牙は大きく身を乗り出した。
しかし、そんな友牙に何かに気がついた様子のガルガは声をかける。
「待て友牙!あれを見ろ!」
ガルガが指を指した先にそこにはあるはずもない物だった。
爆煙の隙間から『ゴッドクロック』が出現した。
「そんな、なんで『ゴッドクロック』が…、会長のライフは0になってファイトは終わってるはずだろ!?」

更にそのフラッグの下からふらつきながらもまだそこに立っている『神宮時 計』の姿があった。
「…フフフ。ハハハハハハァーー!危ないところでしたよ。未門 牙王、流石は伝説のファイターと言ったところですね。」
「神宮時 計ッ!」
牙王も動揺を隠せず思わず歯ぎしりする。
「ボクはあなたの《ガルガンチュア・パニッシャー!!》が決まる直前に、手札の《タイムジェネラル トゥボカス》の能力でライフを回復していたんですよ。」
【計ライフ・2→5→1】
「ではそろそろ、このファイトの幕引きとしましょう。クロック-Ⅲを発動。復活せよ、タイムルーラー・ドラゴン。」
センターに先ほど倒したはずのタイムルーラーの姿が現れる。
「余の行いは絶対なり。愚かな人間よ。裁きを受けよ。」
今の牙王にこのモンスターを倒す手段はもう残されてはいない。
「俺のターンは終了だ…。」
「そしてこの瞬間、ゴッドクロックの能力発動。タイムルーラー・ドラゴンをドロップゾーンに送ることでゴッドクロックは真なる姿を見せる。降臨せよ!《 真なる時の神 ジ・エンドルーラー・ドラゴン》!」
イムルーラードラゴンがゴッドクロックと1つとなり先ほどの神々しさは消え、禍々しく邪悪な竜神の姿がそこにはあった。

ターンが計に移る。
「ボクのターン。ドロー、チャージ&ドロー。さて、これで準備が整った。ボクのバディの更なる進化を遂げた姿を見せてあげますよ。」
その発言に友牙とガルガは大きく動揺した。
「更なる進化だって!?」
「奴のバディ、ジ・エンドルーラー・ドラゴンは更に進化をすると言うのか。」
計は手札から1枚のカードを手に持った。

「これが世界を0に戻し、世界を創造する神を越えた存在。リターン・トゥ・ゼロ、《オーバーゴッド“0”(レイ)》!!!」

その瞬間、ジ・エンドルーラーが姿を変え…いや、『姿を消していった』。
そして計の頭上にゴッドクロックが再び現れた。
「会長のバディが消えた…。」
「ボクは今世界を0に戻したんだよ。そして今から新たな世界を創造する。」
「いったいどういう…。」
その瞬間ゴッドクロックの中心部分に亀裂が生じる。その奥には宇宙のような広い空間が広がっていた。
そして、その空間から亀裂を突き破るように計のバディが姿を現した。
イムルーラー、ジ・エンドルーラーとは比較にならないほどの圧倒的存在感をそこにいる全員が瞬時に理解した。
「余は全ての理を越えた存在なり。人間よ、モンスターよ、世界よ、全て余に従え。」
「これが会長のバディの進化した姿。」
「ただならぬ力だ。これはもはや我ら神々の力をも越えている。」
「キャスト、《クロノス・パワーリザーブ》。ゲージ5プラスします。そして、《オーバーゴッド“0”》の能力『永遠の時』発動。手札6枚とゲージ6を使い、ターン終了まで相手の場のカード全てとファイターの時を止める。」
その瞬間、バッツたちの動きが全てが止まってしまった。
「バッツ! バル! ドラム!」
「時を止められた中でもまだ動けるとは…。それも『フューチャーフォース』の力ですか?ですが、ボクがその力ごとあなたを消し去ってあげますよ。」
「父さん!!」
「友牙…。」
「オーバーゴッド“0”、未門 牙王にトドメをさせ!」
「人間よ。余に逆らった己の愚かさを後悔するが良い。」
オーバーゴッド“0”が牙王に狙いを定める。そして、計の声と共にその攻撃を牙王に放った。
「リビルディング・ザ・タイム!」
「うわァァァーーー!!」
【牙王ライフ・2→0】

ファイトが決着し、友牙は思わず倒れた父の元に駆け寄り、ガルガはそれが追う。
「父さん!」
「待つのだ。友牙!」
「父さん、しっかりしてよ父さん!」
「すまねぇ…友牙、負けちまった。へへ、父ちゃんのカッコ悪いとこ見せちまったな。」
「そんなことない。父さんはめっちゃカッコ良かった! 俺もあんな風になりたいって思ったんだ。だから!」
「それは良かったぜ…。友牙の前で良いとこ見せてやれないとカッコ付かないからな。うッ!!」
「父さん!?」
その時、牙王の体が光り出し少しずつ体が透けていった。
その光景を見ていた計が友牙に語り出す。
「未門 友牙、君に良いことを教えてあげよう。ボクのオーバーゴッド“0”はあらゆる時を操る神を越えた存在だ。その攻撃を受けた者は、あらゆる時の外側へ永久に追放される。そう、消えて無くなるんだよ。」
「そんな…。」
自分の父が目の前で消えることを告げられ動揺する友牙。
しかし、牙王はそんな友牙に話しかける。
「友牙、お前に渡したい物がある。」
「オレに?」
牙王は自分のデッキから1枚カードを取り出し友牙に渡した。
「ッ!? これは、父さんの《ガルガンチュア・パニッシャー!!》!?」
「お守りだ。きっとお前を守ってくれる。」
「オレ嫌だよ。父さんが消えるなんて。」
「神宮時 計を止められるのは、お前だけだ。」
「でも、オレ…。」
「神宮時 計はお前のダチだろ?だったら間違った道に行っているあいつに、おい、そっちは違うぜと言ってやるのが本当のダチであるお前のやるべきことなんじゃねぇのか?」
「ッ!?」
「大丈夫だ。お前は俺の息子なんだからな…。」

そう言った瞬間、牙王を包む光が強くなり、父を抱いていた友牙の腕が空を切る。

「父さーーーーん!!!」

そして、友牙の手には父から託されたカード《ガルガンチュア・パニッシャー!!》だけが残されていた。

「ハハハッ! 良いものを見せてもらったよ。美しい親子愛ってやつをさァ!でも安心するといい。 君もすぐに父親と同じ場所に連れて行ってあげるよ。未門 友牙。」
友牙は静かに立ち上がる。
「友牙…。」
ガルガは友牙を心配し声をかける。
その声に友牙が答える。
「ガルガ、正直オレ、世界の終わりとか時代を作り変えるとかよく分かんなかったんだ。」
友牙の意外な一言にガルガが眉を細める。
「でもな、バディファイトで関わった学園のみんな、ライバル、親友、父さんとの思い出を無かったことになんてやっぱり出来ない!」
その一言に安心したのかガルガから笑みが零れる。
「会長はきっと、バディファイトの本当の楽しさを忘れているだけなんだ。だから、『遊びの神』のオレがバディファイトの本当の楽しさを思い出させてやるんだ! 付いて来てくれるか!? ガルガ!!」
「心得た! 友牙が決めたことであれば我も友牙と共にどこまでも行くぞ。」
「サンキュー、ガルガ…。」
友牙とガルガは、最後の決戦の決意を決め、計の方へ向いた。

「どうやら、ボクに消される覚悟は出来たみたいだね。」
「会長! オレとガルガがバディファイトの本当の楽しさってやつを教えてやるぜ。」
「バディファイトの楽しさ?そんなもの、どうでもいいことだよ。勝敗の前ではね。では始めようか。この世界をかけた最後のバディファイトを!」

互いに己の覚悟を胸にデッキを取り出し、ルミナイズした。

「神を極めし無敵のドラゴン、ここに降臨! ルミナイズ、アルティメット・神ドラ!」

「真実の時が終わりを告げ、ここに永遠が完成する。時よ止まれ。ルミナイズ、ジ・エンド・ゼロ!」
 
「「バディーファイッ!オープン・ザ・フラッグ!」」


続く



あとがき

こんにちは、赤蛇です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。(圧倒的感謝)
今までブログでは新カードの考察やデッキレシピ等を書いてましたが、今回は人生で初めて小説というものに挑戦してみました!
今回の小説は僕の妄想と妄想と妄想で書いているので漫画のストーリーと全く違うと思うのでそこら辺は温かい目でお願いします。m(_ _)m
あと小説素人なので、もしかしたら読みにくいなあって部分もあったかもしれません。あったら許せ!無かったら誉めろ!チヤホヤされたい!
とまあ、冗談は置いといて(笑)
今回の話は僕が考えた神バディファイト2期の最終決戦前をテーマに書きました。
書こうと思ったきっかけはYouTubeの公式のチャンネルにupされている友牙vs計のボイスドラマです。

動画はこちら→ https://youtu.be/yFU_XtYzmvw

この動画が好きすぎて毎日何度も観てます。と言うか観ろ!舐めるように観ろ!
動画を観ながら毎回、「あーアニメで観たかったなあ。」「この続きはよ上げろ公式。」など思っていました。そしてある時、

「オレ、いいこと思い付いちゃった♪ 無いなら作れば良いじゃん(笑)」

そう思って書き始めました。
個人的に1番書きたかったのは、ドラム、バル、バッツが同時に出て共に戦う光景です。
4.5期のアニメでも共闘こそしてましたが3体同時に場に出ると言うことは無かったのでそれが書けて僕は満足です。(ちびパンダは犠牲になったのだ)
あとは、牙王と友牙の関係です。
牙王は友牙を守り、友牙はその背中に憧れを抱く。
そういう親子愛って良いなあって思います。
今回計くんも登場させたんですが、良いよね計くん。魅力的なラスボスキャラって感じで大好きです。キョウヤくんと似たカリスマ性を感じる。
逆に1番苦労したのはタイムルーラーの台詞ですね。アニメに出てないキャラな上、タイムルーラーの資料がほとんどカードのフレーバーテキストのみだったのでキャラを固定させるのに苦労しました。
「余は一にして全。余は全てを統べる神なり。」
は?何言ってんだこいつ。日本語話せ。

そして、この話の続きの友牙vs計ですが、この牙王vs計の話より前にストーリーの展開はだいたい考えているので、あとは細かいファイトの内容や台詞等を足していく作業です。時間とモチベがあるときに少しずつ書いていこうと思うので、楽しみに待って頂けるととても嬉しいです。
「僕の見たかった神バディファイト最終回はこれです」みたいなものを書けたらなと思います。
今回の2倍ぐらいの量?なので前編後編に分けて書くつもりです。

それではまた次のブログで!


原作 フューチャーカード バディファイト

https://fc-buddyfight.com

The Chaos不死身のバーンノヴァループ

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こんにちは赤蛇です(*´∀`)

スタドラゾディアックで遊びまくった赤蛇は今カオスのデッキにめっちゃハマってます!


その理由は最新パックにはカオスのカードを収録されてないですが全てのフラッグで使用できるドラゴッド、1枚しか使用は出来ないですが角王も収録してます!

これがほんとに強い!
カオスとのシナジーが凄い!


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まずはタイムルーラードラゴン
このパックの看板モンスター
シンプルに生き物として強いです
フェイズ開始時に山下バウンス
カオスのサイズ3以下中の先攻で構えるモンスターとしては今は亡きラディスやデスタリカの次に強い


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クロス
盤面が揃えば揃うほど効果が出ます
最大盤面6面のカオスの火力がめちゃめちゃ上がります
だいたい40点~最大60点ぐらいまでは出るようになりました


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アギト
・・・ごめんなさい。次


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バーノヴァ
めっちゃ強い打ち上げサークル
使い捨てで死ななくなり次のターンも完全耐性で最大6面で殴れます


でもこんな強いカード1回だけじゃ満足できない
何回も使いたい!



なので今回の主役はバーンノヴァ!
カオスで使えるバーノヴァを何度も使えるループを紹介したいと思います





盤面はこんな感じ

山札 1枚

手札 バーノヴァ1枚

ゲージ 3枚以上

場 
  センター ギアゴッド零とサイズ3のモンスター

  ライトorレフト サイズ3のモンスター(支配者の特権の使用する場合は必要)

ドロップ 
  Cオーサークラインツ 1枚
  Cダリルベルク 1枚
  支配者の特権 1枚
  利己的な浄化 1枚
  たくさんのカオスカード
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この盤面で相手のターンを迎えればループスタートです

1.
相手のスタートフェイズ~メインフェイズの間に手札バーノヴァの効果を使用し、バーノヴァをセンターにコールします
ゲージ0 手札0 デッキ1
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2.
押し出しが発生するのでギアゴッドを押し出し
この時ギアゴッドのCドレインが発動するので代わりにバーノヴァを破壊
そのまま相手のメインフェイズが終了するまで待機
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3.
アタックフェイズ開始時ギアゴッド零の効果でドロップゾーンからCオーサークラインツをセンターにコール、同じくCドレインでオーサーを代わりに破壊
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4.
Cオーサークラインツ効果で上から

バーノヴァ以外のモンスター
利己的な浄化
Cオーサークラインツ

の順番でデッキの下に戻し1ゲージ1ライフ1ドロー

ゲージ1 手札1 山札2
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5.
バーノヴァ中で負けないのでそのままターンを貰います

6.
ドローで利己的な浄化を引きます

ゲージ1 手札2 山札1
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7.
チャージ&ドローする前に利己的な浄化で上から

カオスのカード
支配者の特権
カオスのカード

の順番でデッキの下に戻しライフ+3

ゲージ1 手札1 山札4
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8.
改めてチャージ&ドローでCオーサークラインツを引く
そのままセンターにコールし押し出しCドレイン

ゲージ2 手札0 山札3
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9.
Cオーサークラインツの効果でバーンノヴァ含む3枚をデッキに戻す
順番はバーンノヴァが1番下でなければどこでも良い
そしてオーサーの効果で1ゲージ1ライフ1ドローで支配者の特権を引く

ゲージ3 手札1 山札4
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f:id:akahebi:20191216201818j:plain
10.
支配者の特権で好きなものを回収するまたはそのままキープ

11.
アタックフェイズに入り、ギアゴッド零の効果でドロップからCダリルベルクを蘇生し押し出しCドレイン
そのままCダリルベルク効果を使いバーンノヴァを手札に加える

ゲージ3 手札1 山札1
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これで1.と11.でゲージ、手札、山札が同じ状態+支配者の特権の盤面になります

これを繰り返すことでずっとダメージを受けず除去もされません
後はひたすら相手が死ぬまでターンを貰います



このループの強い点

・ダメージで死なない&盤面が崩れない

当たり前ですが攻撃、効果、あらゆるダメージでは死にません
自分ターン中はダメージ食らいますがそもそもドラゴレムと利己的な浄化でライフ30はあるのでまあ死なないです
そしてこちらの盤面も除去出来ないのでアタッカーが残ったままなので相手が死ぬまで攻撃し続けられる

・ロイヤルティが効かない
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ループ発生後は自分、相手ターンともに4回以上コールしません
なのでループ後にロイヤルティを引かれたとしても止まりません

・魔法無効が効かない
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唯一ループに必要な魔法である利己的な浄化もコストでデッキにカードを戻している為、魔法無効をされてもライフが増えないだけなので関係ないです

・オクトやタラー・ブ・ルースィーが効かない
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このループで使っている登場時効果を持つモンスターは全てCドレインですぐに破壊しドロップに送っています
なのでオクトなどで選ぶ時には既にドロップにあるため無効にする対象として選べません

・逆天ミセリアが効かない
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ミセリアコールに対抗でバーンノヴァをコールすればその時点で場は耐性を得るのでミセリアでは離れません
そのまま逆天を使用してきた場合はドロップが全てデッキに戻りデッキに戻りループは止まります
しかしその代わり6枚引けます
バーンノヴァ状態で手札6枚スタート?勝ちでしょ(笑)


は?無敵過ぎる…
ですが欠点がない訳ではありません


このループの弱い点

・LO、デッキアウト
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相手のメインフェイズ中はデッキが1枚なので黒竜や呪竜に1枚削られるだけで即死します

・デッキを増やされる
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逆にタイムドラゴンなどにデッキを増やされるとデッキの枚数調整がずれるので止まります
しかしそれも計算してカオス側もオーサーや利己的な浄化で戻すカード変えれば対応出来るかもです
試してないから知らん

・魔法を魔財宝にされる
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ドラゴ怪盗のバディゾーンの効果で利己的な浄化がドロップに行かないのでループが発生しません
カオス側はイヨノラセツリュウを入れるなどして対策しましょう

・永続効果で効果無効
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きらりなど永続的に無効にされるとオーサーやダリルの効果が使えません
カオスにも効果無効耐性カードはあるのでそれがあればまだ回せます

・ドロップからの効果コールを封じられる
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手札0の状態からギアゴッド零でループを回すのでそれを封じられるとCオーサークラインツでデッキを増やせずLOして死にます

ハンデス
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相手ターンのアタックフェイズ中にオーサーで引いたカードはチャージ&ドローする用のカードとして絶対必要なのでこれをハンデスされるとループが止まります

ランデス
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バーンノヴァを出すゲージを取られるとループが続かなくなります
ループ入る前に6~7ゲージぐらい多めにゲージを確保し対策しましょう

・ロイヤルティ
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ループ発生後はロイヤルティは効きません
・・・身も蓋も無いですがそもそもデッキ1枚に持っていくまでにロイヤルティ撃たれると流石に止まります
と言うか死にます
対戦ありがとうございました



おおまかなループの紹介はこんな感じです

Cオーサークラインツと利己的な浄化で戻すカードと支配者の特権次第で色々ループの派生は出来ると思います

相手がループを止める回答を引く前に決めることも必要なのでループに甘えず早期決着も目指しましょう

制限時間についてはクロスのお陰でロストワールド以上に火力を出せるので2ターンもループすれば相手のライフは削れると思います


では今回はこの辺で



最後まで読んで頂きありがとうございました

赤蛇のスタドラゾディアック 広島2ndデッキ構築編

こんにちは赤蛇です(*´∀`)


前回の環境考察編をたくさんの方に見て頂けたようでとても嬉しいです
ありがとうございます


今回はその続きでデッキ構築編です
デッキを作り始める過程やコンセプトの決め方、採用理由、入れなかったカードの不採用理由などを紹介できたらなと思います


まだ前回のブログを見てないよって方はここから見に行ってみて下さい!

https://akahebi.hatenablog.com/entry/2019/12/09/203250





では紹介していきましょう!




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まず今回の大会ではどういう環境になるにしてもゾディアックを使おうと思ってました

理由はシンプル


好きだから!!!!!!


これにつきますね(笑)

新パックで新規のゾディアックを加わりそれを使いたさもありました

でもそれだけではなくちゃんと深く知っているテーマを使いたかったのもあります
練度が高ければそれだけで強みになります
後は環境でよく見るデッキではないので半分初見殺しのようなことも予想できます
実際大会の時結構テキスト確認されました(笑)

ちなみにゴッドクロックも強いし面白いから組もうかと思ったんですが錬度で負けそうだったのでやめました(笑)



さてここで問題が発生します


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レジェンドとスタドラ
君はどちらで戦う?

これは最強のデュアルモンスターのゾディアックのみに許された贅沢な悩みですね(笑)


どうすれば良いんだ…

まあまずは落ち着け赤蛇

それぞれのデッキの長所と短所をリストアップするだ



レジェンドゾディアック

長所

・捨てられた時~強い効果を持つカードがある

アルヴィドルは昔からずっとグラビティレストで捨ててました(今も健在)

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アルヴィドルってカードほんと強いですね
更に今は捨てられた時2チャージするジュサ・ラーシュもいます

・ヴァイシュタッツ

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スタドラと違ってレストが効かない相手でもヴァイシュタッツで耐えるって選択肢があります
昔はベンジョーとかでよくサーチしてました(懐かしい)

・凍てつく星辰

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最後はレジェンドゾディアックの最大の強み凍てつく星辰を使える点ですね
場のカードとそのソウル全ての能力を無効に出来る強力な制圧カードです


短所

・耐性がない

破壊から守るドーン伯爵を採用すればゾディアック1度は守れますけど逆に言えば1度しか守れません
ゾディアックが除去されると受ける札がほとんどないデッキなのでこの欠点は大きい

ロストワールドが落ちしやすい

デッキは回せます
ドローも出来ます
しかしそれ以上にアポカリプスやゲージを貯める際にロストワールドが落ちやすい
勝ち筋であるロストを手札に加えられないままデッキが5枚ぐらいとかもたまにあります

・凍てつく星辰で相手が凍てつかない

デッキの最大の強みとは?

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最近は効果無効化耐性を与えるカードが多いですからね
レジェンドゾディアックの1番の強みを潰されるのは辛い



スタドラゾディアック

長所

・ソウルにある時~強い効果を持つカードがある

まずは最強の竜装機Cトリプルバスター
魔法無効のガーベルアンカー
鬼太郎にめちゃめちゃ強いドロップ封じのデブリスィーパー
ソウルが捨てられなくなるジャックナイフオーバーキル

・耐性が強い

ダストレムナントとバディオプションが揃うと破壊耐性、バウンス耐性、無効化耐性でロゼリアと同等の耐性になります
ダストレムナント、このカード滅ぼせ大魔竜のカードですよ!
まさかここまで強くなってくれるとは思いませんでした(笑)

・ゲージチャージしないドロソたち

シャドウスキアー、アイリスライラック、スタービリーバー、未来占星術
どれも直接ゲージにカードを置かないドロソなのでロストがゲージ落ちしにくいです
ゲージ落ちはゾディアックRe:Bのグラビティレストとアザヴォアールぐらいでそこにだけ気を付けます


短所

・手札とゲージが足りない
回れば大丈夫ですがアイリスライラックとシャドウスキアーに触れないと全くゲージが増えません
ゲージが増えなければ未来占星術、ロイヤルティ、ガーベルアンカーなどが一気に使いにくくなります


・ソウルの管理が難しい

ゾディアックのソウルに何が入っているかでその試合が変わるので
要らないソウルを捨てつつ必要なカードをソウルに集めるのが大変
デッキ構築の腕が出るポイント

・効果ダメージに弱い

レジェンドゾディアックはレナーフやゾディアックRe:Bでライフが回復するので多少の貫通なら平気です
しかしスタドラゾディアックだと増えるどころかゾディアックサーチでライフを払うこともあるので基本ライフ10ぐらいです
なのでレスト耐性付き10点オーバーの貫通攻撃であっけなく負けることも…


2つのワールドの違いはこんな所ですね



この2つで考えて選んだのは…


スタードラゴンワールドですね!


理由として大きいのは2つあって

1つは今の妨害や除去が多く飛んでくるこの環境で耐性がないレジェンドを選ぶのは厳しい点


2つは鬼太郎に強く出ることができるデブリスィーパーの存在です
環境トップの1つに強く出れることはこのデッキを使うにあたって大きな価値になります



そんな感じで使用デッキはスタドラゾディアックに決まりました


ではデッキレシピの紹介です
まずはメインデッキから

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順番に採用カードを紹介していきます

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・星神竜ゾディアック“Re:B" 4枚

このデッキの主役
場のカード全てをレストする効果を持っていてこの能力とこのあと紹介するアザヴォアールでビート系のデッキを完封出来るポテンシャルを持ってます
更にお互いのアタックフェイズにドロップのカードを1枚ソウルに入れられます
このソウルに入れるカードの選択がこのデッキで最も重要で相手に合わせたカードをソウルに入れなければいけません
主役なので当然4枚


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・覚醒星神竜ゾディアック“X” 4枚

相手ターンにノーコストでゾディアックの上に重ねて出せるゾディアック
登場時にRe:Bと同じく全てのカードをレストさせる効果を持っていて更に効果によるスタンドも封じます
主な使い方としてはRe:Bのレスト後に相手がアタックフェイズに追加で出したカードをレストさせることがほとんどです
Re:Bのレスト効果はターン1なのでそこを上手くカバーしてくれるカードです
他にはレスト耐性と貫通を持った相手の場合Re:Bの効果でレスト出来ないのでXをコールして貫通避けとして使います
手札にあればあるほど強いので4枚採用


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・超次元虹影シャドウスキアー 4枚

今年バディアゲインで出たスタドラゾディアックの革命児でこのデッキ1番のリソース源
ソウルにカードが入った時3枚見て好きなカードを1枚手札に加え、1枚ゲージに置き、1枚をソウルorドロップ置けます
ロストを探しつつソウルで効果を持つカードをソウルに入れられるのがメチャクチャ強い!
この効果は相手のターンも発動するのでRe:Bのアタックフェイズ開始時効果でも発動します
往復で6枚も山札からロスト探せます
次元竜のアゴニアよりロスト探してますよ(強そう)
しかし強力な効果を持っているので相手の除去対象にも選ばれやすいのでソウルをできれば2枚、最低1枚は入れておいてソウルガードで守りたいですね
ゾディアックが初手にいないときはシャドウスキアーのソウルにカード入れてゾディアックを探しに行ったりよくします(笑)
最強のリソースなので4枚


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・消星竜ダストレムナント 3枚

ゾディアックに破壊耐性とバウンス耐性を与えてくれます
しかも耐性はゾディアックだけでなくダストレムナント自身にも付きます

え、君ほんと3期のカード?つよつよじゃん

ただし欠点として強力な効果持つ為レフトにしかダストレムナントはコールできません

なので主な盤面としては
レフト  ダストレムナント
センター ゾディアック
ライト  シャドウスキアー

この盤面を目指します

採用枚数は3枚 レフトにしかコール出来ないので2枚目以降は腐りやすいですからね

ここからはソウルにあるとき効果を持つモンスターたち
どのカードも必ず欲しいって対面があります
しかしどれも同じカードが2枚ソウルに入っててあまり意味がない
そういう意味で全て採用枚数をギリギリドロップゾーンか手札にあるであろう2枚にしてます


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・雷星竜ジャックナイフオーバーキル 2枚

まさか6期になってゾディアックのデッキにジャックナイフを入れるなんて夢にも思いませんでした(笑)
逆天の効果は使わずメインはこのカードがソウルにある時の効果で、相手のカードで自分のソウルが捨てられなくなります
相手のロイヤルティなどでせっかくソウルに入れたカードたちが捨てられることからソウルを守ってくれます
後はロスト最強カードヴァニティ刻デストロイヤーの効果一撃でゾディアックが倒されなくなります(偉い)


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・流星神機アザヴォアール 2枚

ゾディアックの相手のモンスター全てを常にスタンド封じをする強力なカード
ゾディアックの全レストと合わせると相手の場のカード全て不動占術できる(めっちゃ強い)
このお陰で環境デッキのロゼリアに有利を取れています
レスト出来ない対面でもアザヴォアールのスタンド封じのお陰で耐えてる試合も割りとあります
ただ注意なのがレストさせた時に1ゲージ1点バーンの効果が必ず誘発してしまうのでそこで魔法を対抗使われるとガーベルアンカーで無効に出来ない隙が生まれてしまいます


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大竜装機Cトリプルバスター 2枚

竜装機トップクラスのパワーカード
まずは直接ソウルに入れる効果ですね
ゾディアックはサイズ3なので基本星合体出来るのはサイズ0のみで効果を使わないとサイズ1以上をソウルには入れられません
なので直接手札からソウルに入れる効果を持ってるだけで非常に嬉しい
場を経由しないのでロイヤルティを意識出来るのも大きいです
次にお互いのモンスターをバウンス封じにする効果
これは今は数が少なくなってきた黒ずくめのメタ効果ですね
調整の段階で黒ずくめと何度かやりましたがやはりこの効果のお陰で有利を取れてました
黒ずくめ以外だとレジェンドラゴンの魔法なども機能しにくく出来るのは強力です
レジェンドラゴン相手に入るだけで少し嫌な顔されます(笑)
最後はアタックフェイズ開始時の破壊効果
ゾディアックは相手のカードを除去するカードがほとんど無いのでこの効果で厄介な設置やモンスターを破壊出来るのは偉い!


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・竜装機デブリスィーパー 2枚

ドロップ蘇生封じ&ドロップ減らし
環境デッキの鬼太郎に対してのかなり強力なメタカード
鬼太郎以外にも色々なカードを封じられる
アタック時効果でドロップ減らす効果もロゼリアのドロップのバンドの種類を減らすことで打ち上げサークルを使いにくくすることも出来て今の環境だと必須の竜装機


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・竜装機ガーベルアンカー 2枚

先攻の有利を下げない為の妨害カード
多少の不利対面も先攻ガーベルでひっくり返さないといけない
ReBの効果で再利用も容易なのでロスト後の仕事も期待できる


ここからは魔法カード


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・アイリスライラック 4枚

基本的にゾディアックを出すだけでゲージ3消費してゲージが無くなってしまう
なのでライラックを必ず使わないと未来占星術(2ドロー)、ガーベルアンカー、ロイヤルティがまともに使えなくなってしまうのでターン1カードだけど4枚にして絶対引きたい


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・スタービリーバー 3枚

ゲージを使わない2枚ドロー
ゾディアックがいなくても使えるのでゾディアックがいない時はゾディアックを探す為に使う
ライラックより優先度が下なので3枚


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・未来占星術 3枚

簡単に言えばゾディアックがいれば2枚ドロー(レジェンドワールドにする恩恵は皆無)
一応ダストレムナントとアザヴォアールの盤面でも2枚ドロー出来るのでゾディアックいないときの動きとしては覚えておいて損なし
スタービリーバーと同じくターン1なので3枚


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・招かれざる神インスペクター 3枚

デッキからゾディアックを直接出すReBの枚数かさましカード
ReBの実質的な枚数はこのカードのお陰で7です
練習の時はこの枚数でゾディアックが立たないことはほぼ無かったので7枚で良いと思います
手札にゾディアックが既にいるときや2枚来たときは基本的に腐るので3枚


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・スタージャックブースト 1枚

手札を減らさずゲージ増やせる(偉い)
引けたらいいなってカードなので1枚


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・ドラグアームズ 1枚

竜装機をドロップに落としつつ2枚引ける
アザヴォアールとデブリスィーパーはドロップからしか入れられないので手札に溜まると処理に困るのでそれをドロップを遅れるので強い
しかしターン1な上手札が増えてるわけではないので1枚


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・タイムセール 1枚

ゲージが余ってるときに引けると強い2枚ドローカード
ほんとは2枚入れたかったけどゲージ問題や枠的な問題で1枚


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・プリズムガーディアン 1枚

ゾディアックの弱点である効果ダメージを防いでくれるお守りカード
引けていればヴァニティ零ブレイザーで即死しなくなります
しかしそもそもゾディアックは攻撃させないテーマなのでこのカードは少しテーマと矛盾しているカードなのでノイズにもなりやすい
なので採用枚数は1枚 ほんとお守りって感じです


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・バディオプション 4枚

最近は効果を当たり前のように無効にしてきますからね(笑)
ここの枚数を削るのは甘えと思ったので4枚です
それと上の効果でバディであるReBの攻撃力を13kまで上げることによりロゼリアの最低防御値の13kにちょうどゾディアック1枚で届くようになります


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・ロイヤルティ 2枚

現在のバディファイトに必須と言っても過言ではないカード
ゾディアックの苦手とするアタックフェイズの追加コールも防いでくれるのでやはり強力
しかし手札、ゲージに余裕があるテーマではないので採用は2枚が限界(強いドロソ欲しい)


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ロストワールド 2枚

このデッキの勝ちプラン
メインデッキの1ターンに出せる最高打点は8点とクソザコなので引かないと勝つことは不可能に近い
いかにゲージ落ちしないように回すかが鍵になる


続いてロストワールドのデッキ

さてどんな形にしよう
どんな形にせよセンターにゾディアックを置いたままXをディメンジョンルインで使い回す動きはかなり強い

それが出来るカードは


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出た!ヴァニティの最終形態ヴァニティ終デストロイヤー!!!
ソウルからディメンジョンルインも回収できてゾディアックの弱点である効果ダメージも敗北しない効果で防げる!
しかもXとアザヴォアールのせいでスタンド出来ないので終も他のデッキのロストとは比較にならない強度になります
これは強い!


ここで新たな問題が発生する


バディファイト最強にして逃げられない敵それは・・・




制限時間20分




深い絶望が赤蛇を襲う

その時の終型でデッキを回してた平均対戦時間は20~25分でした

はい組み直し


でも今の環境デッキを倒せる火力もあってゾディアックが苦手な効果ダメージも平気なカードなんてあるわけ・・・


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あったわ(笑)
エピスト・イラ・グニッツ

モンスター効果のみとはいえ効果ダメージ受けない(モンスターの貫通攻撃防げる)
レジェンドラゴンなどが使うレストにも耐性がある
鬼太郎の呪いのたまり場で打撃力が下がらない
打点5貫通3回攻撃の文句なしの火力
あとドロップからCトリバスとバディオプション入れるとお得感あります

このカードでどういうロストにするか決まりました


そして形にしたのがこちらです


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渦グニッツ型のロストです
基本は渦とデバステを撃って、刻で盤面を飛ばしてグニッツ、ファイナルフェイズに零ブレイザーですヴァニティ壊ヴァニッシュはなんかストレージで入れて欲しそうな顔してたので入れました(笑)
多分3枚目のデバステとかにした方が強そうです
渦が引けないときはドグマとヴァニティ刻デストロイヤーで盤面掃除しながら連パンします



続いて不採用カード


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ドラゴンフォース束縛の型

終型なら何ターンも戦うからターン開始のスタンド封じの恩恵大きいんですけどもう終は使わないのでその恩恵が少ないので不採用です
更にタイムルーラーで簡単に除去されるので弱いです


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・Cゾディアック

以前はよくXの土台や心ガルガのランデスされても動ける用に1枚入れてました
不採用理由としては2つあって
1つ目は単純にゾディアックXだけで勝てるほど環境は甘くない
前まではX1枚投げればターン貰えましたけど今は厳しい…
2つ目はゴッドクロックの登場で心ガルガの数が減少すると予想できる
このゾディアックはカオスにでも入れておきましょう


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・竜装機アーティライガー

バトル中のサイズ2の能力を無効に出来ます
主に相手に無効耐性さえなければレジェンドラゴン、鬼太郎、天球竜などから貫通を受けなくなります
不採用の理由としてはあまり竜装機の種類を増やしても全てをソウルに揃えるのは難しいので抜きました
その代わり同じく役割+零ブレイザーも防げる手札から使えるプリズムガーディアンを採用しました


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・竜消機スペアー

相手をレストすれば1枚ドローとゾディアックの手札不足を緩和してくれるカード
不採用理由は全ての相手がレスト出来るとは限らない
レスト出来ない相手とあたった場合真っ先にバニラカードになります


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・スターブライトソウル

ドラゴンフォース不採用+ドロップから入れる用の竜装機を手札に回収してもほとんど意味が無いので不採用


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・繁栄と虚栄の調停者 ReAc:エンプレス

自分はエンプレスあまり信用してない民なので不採用
枠もドロソも足りないので相性もよろしくない



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・限界知らずのバディファイター

主にあんきらのハンデスに対してのメタカード
不採用理由は1枚か2枚入れてもゾディアックのドローの量で必ず引けるとは限らない+3枚以上入れる枠がない
あと対抗効果もゾディアックとシナジーが全くないのでノイズになりやすいです


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・凶乱魔竜ヴァニティ骸デストロイヤー

前まではとりあえず4枚入れとけカードでしたけど鬼太郎相手に出しても全く火力足りないんですよね
強いけど弱いそんな印象です


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・凶乱魔骸神竜ヴァニティ終デストロイヤー

ゾディアックとのシナジーは最強
不採用理由は環境トップ制限時間20分に絶対勝てない
フリーで遊ぶ分にはよし


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・バディファイト・バレンタイン!2017 “ガラ”

インスペクターと同じくゾディアックをデッキからコールできる
不採用理由は赤蛇はゾディアック推しなのでゾディアックが写っているインスペクターを採用
ドクターガラ推しの人はこちらのバレンタイン採用をオススメします



デッキ紹介はこんな感じです
なんと言うか特定のデッキに対してのメタ要素強いですね
スタドラゾディアックは自分の動きを通すと言うよりいかに上手に相手の動きを封じるかってテーマだからしょうがない(笑)

ロストデッキの方は今回自分は渦グニッツ型使いましたが他にもっと良いロストデッキの構築があるかもです


これ見てスタドラゾディアックに興味が湧いたって方がいれば赤蛇はとても嬉しいです😊


余談ですが今年はスタドラゾディアックの強化が「え、嘘やろ」ってぐらい来ました
シャドウスキアー最初見たとき「ゾディアックでも使わさせて頂けるのですか?(変な敬語)」って思ったしゾディアックReB 来たときは「え、早くね?」って思いました(笑)

来年はレジェンドゾディアックの方も強化して貰いたいです

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はよアストライオスのリバイバルバディ収録して!


では今回はこの辺で

長くなりましたが最後まで見て頂きありがとうございました

赤蛇のスタドラゾディアック 広島2nd環境考察編

こんにちは赤蛇です(*´∇`*)

先日嬉しいことに日本一決定戦2ndステージ広島でスタドラゾディアックでベスト8になれました!



おめでとう!ありがとう!(自己完結)



今年スタドラゾディアックが急に強化入って今年の最後にそのゾディアックで2ndの予選勝ち残れて良かったです



長くなったので環境考察編とデッキ構築編に分けようと思います
なので今回はスタドラゾディアック目線で環境デッキとの相性や動き方などを紹介していきます



まずそもそも使用したスタドラゾディアックのテーマを簡単に紹介

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今回のパックで新しいメインのゾディアックを貰いました
ありがとうございますm(_ _)m



テーマとしてはレストとスタンド封じをメインとして、ソウルに入れる竜装機などでメタをしていくビート系のデッキに対して強く出れるデッキです
最終的には耐えてロストしてロストデッキで倒しに行きます




では次に赤蛇が思う環境で当たりそうなデッキを並べてみます


次元竜、魔導騎士、ズィーガー、ワイサカ、レジェドラ、天球竜、ゴッドクロック、ロストワールド、あんきら、ロゼリア、鬼太郎



今の環境、ワンチャンあるデッキ多いのですよね(汗)

デッキタイプも様々なのでメタを読むのも大変です


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・次元竜+ロスト

たくさん引いて確実にターンを貰いロストするデッキ
未だにロストを最大限に活かすことで右に出るデッキはないです
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このデッキ強いカード…というよりロストのカードなんですけどやっぱりヴァニティ刻デストロイヤーですね(笑)


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これを投げられてゾディアックを解体されるとグラビティレストも使えないのでジャックナイフオーバーキルでソウルを抜かれないようにするかゾディアックXで全力回避!

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攻撃自体はレストとスタンド封じで防げるのであとは必殺で即死しないことを引いてないか採用してないかのお祈り

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赤蛇は神棚に毎日お祈りをしてるので隙は無いです


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逆にゾディアック側が先攻取ったとしてガーベルアンカーやロイヤルティを構えた状態で先にロストすれば勝てます
と言うかそれで大会は勝ちました(笑)

先攻後攻の優劣が顕著に現れる対面と言えますね

なのでそのことを考慮して相性としては5:5



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・魔導騎士

火属性の魔法連打してステータスを上げるビートテーマ
今回のパックでバウンス耐性&ソウル剥がし耐性のアイテムなど色々貰いました


しかしあくまでビート系のデッキなのでゾディアック側が全レスト出来ればそれだけで攻撃がほぼ止まります

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スイートハッピータイムを相手が握れるかでかなり勝敗に影響します

相性としては7:3ぐらいでゾディアック側が多分有利かな?
マジックには少し知識不足



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・ワイダーサカー
前回のブースターのアイテムで環境デッキに成り上ったデッキ
破壊、バウンス、無効化耐性を付けて高いステータスで殴るビートデッキ

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後攻を取っても逆天ミセリアからリセットして打点を用意して殺しに来るムーブは凶悪
デッキを掘る速度も早いのでロストとも相性が良い


ビートデッキなのでメインデッキのままであればゾディアックの全レストとスタンド封じでほぼ止まります
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逆天ミセリアはバディオプションを入れてソウルガードで耐え
手札は入れ替わっても防御札は場のゾディアックのグラビティレストなので問題ないです(笑)

あとはいかに先にロストを引くかの勝負です

相性はどちらが先にロストするかのゲームなので5:5でほぼ有利不利はなさそう



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・レジェンドラゴン
強力なサイズ1ドラゴッドを展開しビートもできて効果無効など妨害面でコントロールも出来るデッキ
豊富なドロソで安定感もある


ゾディアック側が後攻取ったときはバディオプションをソウル入れてないとまともに動くことも許されない(笑)

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全レストとスタンド封じで場のホルスたちは止まるけど追加コール出来るカードが2種類もあるから油断できない+スイートハッピータイム
んーつよつよや
相性は4:6でゾディアックが若干不利
先攻を貰ってやっと同等に戦えるかどうかのレベル
単純にデッキパワーで負けてる



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・天球竜
元々安定した展開力と新クロスによって攻撃性能とレスト耐性が増えたバランスデッキ


ゾディアック側としてはレスト耐性テーマはキツイ(笑)
天球も初動は魔法を使って展開していくので次元竜と同じでそこにガーベルアンカーをうまく当てるそしてロイヤルティで展開を阻止ですね
後攻取った時の話ですか?



・・・頑張る💪



相性は4:6でゾディアック不利
レスト耐性やめて下さい死んでしまいます



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ゴッドクロック
最新パックで遂に登場したフラッグ4枚を使うテーマ
デッキバウンスという強力な除去、対抗で複数回ドロップからのカード破壊、豊富なドロソ、そして何よりフラッグに効果による圧倒的対応力+安定感そして最終的にはフィニッシャーにもなる


大会で初めて対戦しましたけど正直なめてました(笑)
レストすれば勝てるやろと思ってたのが恥ずかしい…


ゾディアックは除去を強みとしているデッキは苦手な上にデッキパワーが違い過ぎるw
相性は2:8か1:9でゾディアックが超不利ですね
勝てる気しない(真顔)



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・あんきら
場のカード無効化&複数枚のハンデスを得意とするデッキ
先攻で回れば全ハンデスで実質ワンキルのようなこともできるのは凶悪


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ゾディアック側は無効化に関してはバディオプションがあるので大丈夫
ハンデスの方は手札2枚切ってレストしても更にハンデスが飛んできてしまうのでゾディアックXを1枚投げてできるだけ手札消費を抑えてロスト化したい
スタンド封じも追加でスタンドしてハンデスをされなくなるので良き( ´∀`)
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しかしポイントはここだよでレスト耐性を付けられるのが許せない
一生デッキの中に眠ってて欲しい
相性としては4:6でゾディアックが不利
ほんとにポイントはここだよの気分次第です


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ロゼリア
現時点で最強のビートデッキ
破壊バランス無効の耐性三拍子が揃った上で攻守1万オーバーで5面展開する(強い)



ちなみにゾディアックとの相性ですが・・・



9:1かそれ以上にゾディアックの方が有利、超有利!めっちゃ有利!もはやロゼリアが環境にいるからゾディアックに存在価値があるまであります


まずロゼリアはレスト耐性は無いのでそのまま全レストが通ります

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そしてゾディアックのソウルにアザヴォアールがあるとロゼリアの必殺技でスタンドできないです

なのでアザヴォアール入りゾディアックを作るだけでずっとターンを貰えます

あとはロストがゲージ落ちしないように丁寧に山札を掘って行きましょう



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唯一の隙はこころ救出から追加でコールして殴られることぐらいですね
まあ1回ぐらいは甘んじてソウルガードで受けましょう


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・鬼太郎
ドロップを使い様々なデッキに対応出来るオールラウンダー

特に防御に関してはロストワールドでも倒しきれるか怪しいレベルで強力


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ゾディアック側はデブリスィーパーをソウルに入れドロップを封じ&ドロップ減らしをすることで有利に進められます

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鬼太郎は対抗破壊も得意なデッキなので横にダストレムナントを出しておけばデブリスィーパー入りゾディアックを守りつつ安心して戦えます

相性は5:5でゾディアック側が気持ち有利って感じですね

先攻でデブリスイーパーを構えたら強いですが入らなかった時や後攻などはかなり厳しい戦いになります




と、立ち回りや相性はこんな感じですね
ゾディアック使ってて思うんですけど…
このデッキはデッキ相性の優劣が強い!!!
ビート系にはとことん強気に出れますけどコントロール対決はとことん弱いほんとに弱い!(笑)

ここで今回広島2ndでの赤蛇のマッチングを見てみましょう

1回戦 鬼太郎 後攻 勝ち

2回戦 次元竜 先攻 勝ち

3回戦 ロゼリア 先攻 勝ち

4回戦 ゴッドクロック 後攻 負け

決勝トーナメント

1回戦 ゴッドクロック 後攻 負け
            先攻 負け




見事に相性が互角以上の相手には勝ってますね
次元竜に対してはしっかり先攻取れたので運が良かったです
ゴッドクロックにはもう見事にボコボコにされました(涙)


スタドラゾディアックはデッキ相性に左右されやすい分環境デッキたちにもデッキ相性とメタ次第で十分戦えるデッキだなと改めて今回の大会で思いました

何より好きなテーマだったので「こいつと一緒なら戦える」「こいつと負けるなら悔いはない」って思えたのでメンタル的にも良かったです
そういう意味ではめっちゃ「バディ」ファイトしてるじゃん(笑)



最後少し話が脱線しましたがこの辺で終わろうと思います

スタドラゾディアックのデッキは次のブログで!


最後まで読んで頂きありがとうございました

相手をひたすら縛り続けろ!スタドラゾディアックデッキ

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どうも、赤蛇です

対人の練習と思考錯誤の末やっと満足のいくスタドラゾディアックができました


前回もスタドラゾディアックについて書いたからそれはここから見てね
https://akahebi.hatenablog.com/entry/2019/08/01/223627



はい、というわけでロスト込み込みのスタドラゾディアックがこちら

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前回とメインデッキで枚数違うもので評価変わったものが結構あります


インスペクター(3→4)

前は3枚だったんですけどゾディアックに触れられず試合を落としてしまうのが悲しすぎでしっかり4枚にしました

ゾディアックノーヴァ実質7枚体勢で引けるやろwと言う考えが甘かった



ガイアファング(2→1)&バディオプション(0→2)


赤蛇(相手は百鬼夜行か効果無効あったっけ? まあ耐性なくても平気かな?)

対戦相手「キャスト邪神魔導 外道瘴気」

赤蛇「あ、」

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他にもあんきら相手に

赤蛇「ガイアファングがシャドウスキアーのソウルにはあるけどゾディアックのソウルにはねぇ…」

なんてこともあったので効果無効化から全体のカードを守れるバディオプションを2枚新たに入れました

無効化耐性って大事なんやね(笑)


でもガイアファングには攻撃力を上げるって仕事があるので1枚は採用ですね



ロイヤルティ(2→0)

そんなものを使えるほどゲージと手札に余裕なんてなかった(´・ω・`)



スタービリーバー(2→3)

2枚ドローは強いんやなって思いました



ドラゴンフォース束縛の型(2→2)

枚数自体は変わってないんですけど自分の中でめっちゃ評価上がりました

まず今回かなり強化入った百鬼夜行やアトラなどのサイズ3で居座る系デッキにはめちゃめちゃ強いです


他のデッキでも

スタンドを封じる

つまり張り直しをしないと攻撃ほぼできない

張り直しを行った時点で相手のリソースを削れている

つまりターンを稼げば稼ぐほど束縛の型で削るリソースは大きくなる


なのでこの時点で出来るだけ持久戦に持ち込んで相手をリソース切れにする構築しようと思いました



そこで考えたのが今回のロストです


スタドラゾディアックはドロー力が高い訳ではないのでヴァニティ終のいないタイプのデッキだとロストデッキからあまりカードを引けず押し負けると思ったので終型にしています


あと実際の対戦であったんですけど

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対戦相手「響子で終を粉々にしてやる!」

赤蛇「ヤバい終の天敵の1枚が来てしまった…終わった…ってあれ?」

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赤蛇「スタンドしねぇーじゃんw」

ブックオフに本なんてなかった


アザヴォアールだけでなくゾディアックXでもスタンド封じできるので終が攻撃で連続で破壊される…なんてことがほとんどないんですよ


自分の推しモンスター2体の相性が良いとか最高か?


しかもそれだけでなく終型にすると相手ターンに確実にディメンジョンルインからゾディアックXを回収してそのままコールできます




この2点のお陰でロスト後はかなり時間稼ぎできます

そうすることで束縛の型で削るリソースがどんどん増えていきます
これを繰り返していくと相手は必ず息切れをするので隙を見てヴァニティ零ブレイザーなどでとどめを刺しましょう


ロストの内容は終で好きなものを加えられるのでヴァニティ骸デストロイヤー以外は枚数を散らしてます

ここは環境次第の自由枠って感じなのでお好みで


自分はハンデス好きなので枠を3枚取ってます
リソース切れを待つというコンセプトとも合ってますし(笑)



と、だいたいこんな感じです

最後に言うのもあれなんですけど相手のリソース切れを待つというコンセプトのせいでめっちゃ時間かかります(笑)
なので制限時間などが間に合わないかもなのでそこだけが難点ですね

フリーなどでは問題はないので対戦相手に「そのデッキめんどくせぇ!」と言われるようなデッキにはなったと思います


でもこのスタドラゾディアックで1stは勝ちたいとは思いますね
思い入れがあるので(笑)


では今回はこの辺で終わろうと思います


最後までありがとうございました